無名の語り
作者、宮元ふみさんは二〇〇六年一月十七日肺がんの為、天国へ旅立ちました。志半ばでなくなった宮本さんは無念で仕方なかったと思います。ご冥福を祈るばかりです。
保健師とはどのような仕事をしているのか、知っている人はどれ位いるだろう。サブタイトル、保健師が「家族」にで出会う12の物語となっているが、この本は全12編全て保健師の苦悩が書かれている。
宮元さんは自分が出会った12の苦悩する家族を、今後どのように指導をすれば、幸せに暮らせるかを書いている。
12の家族とは、アルコール依存症、統合失調症、不治の病により幾ばくも生きられない妻を持つ夫、子供を育てられないシングルマザー、ゴミ屋敷で暮らす親子、決して世間には見せない生活を、幸せそうに平和に暮らし住んでいる家族などだ。
その苦悩に入り込み、少しでも苦しみを和らげる仕事をするのだが、簡単なものではない。医者、学校、障害者の作業場、子供を預ける施設などいろいろな機関につながりを付け、人々を動かしながら最善の道を導き出す。
並大抵の精神力では勤まらないだろう。
全編を読んでほしい。表題に書いてあるように家族の12の物語ではなく保健師の12の物語であることがはっきりわかるだろう。
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