しゃべれども しゃべれども
落語を題材にした映画です。でも、この映画自体が落語のようでもあります。笑えて、少しほっとして、それでいて人生の悲喜こもごもが詰まっていて実は奥が深い。
伸び悩むダメな落語家四つ葉(国分太一)は今昔亭小三文(伊東四郎)の弟子。そんな彼がひょんな事から落語教室を開くことになります。相手は美人と小学生と元プロ野球選手。
なんともヘンテコな組み合わせです。この一見何のつながりの無さそうな4人が、悩みあり、ぶつかり合いあり、協力もあり、の人間関係を作っていきます。でもそんな人間模様が笑いによってくるまれていて、なんかそれが落語的だなあ、て思えます。
この映画の見所はやっぱり落語のシーン。この映画には2つの古典落語が出てきます。「まんじゅうこわい」と「火焔太鼓」。
古典落語は物語の筋もセリフも決まっています。私は、そんな同じものを何で好き好んで聴くのだろう?って思ってました。でも違うんですね。
小学生の森永くんの「まんじゅうこわい」はまるで休み時間に友達同士でわいわいしゃべるように楽しそう。
国分太一さんの「火焔太鼓」はバラエティ番組で培ったしゃべり口、伊東四朗さんの「火焔太鼓」はテレビで見るあのしゃべり口そのもの。同じ演目でも全く違う話に聞こえます。
やる人の分だけ個性があるんですね。それが落語の面白さなんだろうなあ。
- 2007/07/02登録
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