トウジュウロウ
四代目坂田藤十郎
歌舞伎役者。屋号は山城屋。近年、永年慣れ親しんできた中村鴈治郎から、関西和事の開祖である、坂田藤十郎の名を襲名した。この襲名は永年の悲願であり、坂田藤十郎とは、直接の血縁がないが、藤十郎の精神を継ぐという意味での襲名である。この襲名によって、関東の團十郎家、関西の藤十郎として、名実ともに上方歌舞伎を代表する役者の一人となった。引退を表明している議員、扇千景の夫であり、歌舞伎役者、中村翫雀、中村扇雀兄弟の父。中村玉緒の兄であり、勝新の義兄に当たる。
若いときから父とともに、現代では上演されなくなっていた近松門左衛門の演目の復活に積極的に取り組んだ。武智鉄二に師事し、武智歌舞伎に参加。近松作品を上演するために「近松座」を作ったことの功績は非常に大きい。特に「曽根崎心中」のお初は生涯の当たり役で上演回数は千回を超えている。他に韓国での歌舞伎興行など、歌舞伎の海外公演にも積極的に取り組む。ただ、口跡が独特?で時に鼻づまりのように聞こえるため、藤十郎を苦手とする人も多いかと思われる。
近年見た中では「蘆屋道満大内鑑」の葛の葉姫に化けた信太狐の演技、「伽羅先代萩」のまま炊きの場の政岡が大変堂々とし、素晴らしかった。
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