時をかける少女
劇場で観た方にとっては今さらって感じですか?先日TVで放映されているのを観ました。背景が緻密に描かれていて、この感じ、ジブリの「耳をすませば」に似ているな、と思ったらジブリのスタッフの山本二三さんが背景を描いてらっしゃったのですね。
「耳をすませば」はジブリの作品のなかでは2番目にくるくらい好きな作品です。きれいな、どこかにある風景ではなく、普段私たちが住んでいるような都会の風景を緻密に描いていて、アニメなのに現実感がすごくにじみ出ていて、そこが好きな作品でした。
「時をかける少女」でも同じように風景がすごく現実感を演出していて、キャラクターたちがしっかりと今の、現実の、日本に地に足をつけて生活している感じがしました。
登場人物たちは現実にある、人間関係とか、いじめとか、進路とか、恋愛とか、悩みとかにすごく縛りつけられて生きていることがよく表現されていました。作品の舞台がしっかり描かれているだけに余計にそれが強調された形で感じられます。
それだけに、「タイムリープ」はそんな現実から開放されるようですごく気持ちよく感じられました。特に告白された事を無かったことにしてしまうあたりは、テンポ良く、コミカルに見せてくれて気持ち良かったです。
「耳をすませば」では主人公が想像力をもって小説を書く、ということで現実から開放されていきます。「時をかける少女」ではタイムリープという手段を使って現実から開放されていきます。
でも、どちらも結局は現実につかまってしまう。たとえタイムリープという便利な手段を手に入れたとしても。そこで現実に立ち戻って、一歩前に進もうとする、そして自分はひとつ成長する、というあたりは「時をかける少女」も「耳をすませば」もすごく似ているなあ、と思いました。
両作品とも、観たあとに何かすがすがしい感動があるあたりも似ています。観て良かったです。
TV番組の最後で、山本二三さんが初監督されているTV作品の予告がありました。それもちょっと観てみようかなあ。
- 2007/07/29登録
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