サウンド・オブ・ミュージック
いわずと知れた名作ミュージカル映画。この映画をご存知のかたは大体、これが実話をもとにしているというのも知っているかと思います。ジュリー・アンドリュースが演じたマリア・フォン・トラップが亡くなったのは1987年3月28日で、日本でも訃報が報じられた記憶があります。
で、そのマリア・フォン・トラップの手による原作をたまたま図書館で見つけてしまいました。
第一巻がオーストリア編(ここが映画「サウンド~」にえがかれているわけ)、第二巻はアメリカ編となっています。(原著では一冊で、第一部オーストリア編、第二部アメリカ編だそうです。)
で、とりあえず第一巻のオーストリア編を一気読みしてしまいましたが、これ、むちゃくちゃおもしろいです。えと、映画のマリアのムチャクチャさとは別の意味で。映画が好きな人には絶対に本のほうも読んで欲しいです。
映画では、迫り来るナチスの恐怖を背景として、マリアがトラップ大佐の頑固さを溶かしていく過程や、二人の恋に重点がおかれていましたが、本のほうではその辺はあっさりと書かれています。オーストリアがナチスに屈服するのも、一巻のほんの最後のほうです。
これはただ「わたしたちがある行動を起こすのを神が望んでいらっしゃるとしたら、それにともなう障害を乗り越える手伝いをしてくださるはずだ。いつもそうなのだから、わたしたちは、神を信頼してついていけばいい。」(P245)という基準だけでものごとを考えるマリアと、彼女を母そして妻とするひとつの家族の物語です。戦争も、歌でさえも、この一家がどう生きたかを語るための小道具でしかありません。(もし歌がなかったとしても、この一家の生き方はきっと変わらなかっただろうと思います)
とはいっても、あのマリアですから、信仰がどうのといっても抹香くさくなったりはしません。家族や国をとりまく状況がどんなに困難になっても常に、光とともにあるかのように明るく、決して失望に終わることなく、夫トラップ大佐と支えあい(またトラップ大佐がいい味だしてるんです)、子供たちと支えあって、進んでいくのです。
この本のもうひとつの魅力は、ヨーロッパの、カトリックを基盤にしている人たちの生活が生き生きと描かれていることです。
クリスマスはもちろんのこと、復活祭(キリストのよみがえりを記念する祭り)を迎える準備の期間のことなどが、詳しく、そしておもしろおかしく語られています。
↓はアニメ「トラップ一家物語」もまじえた年表です。
- 人名: マリア・フォン・トラップ=著
- 谷口由美子=訳
- 発売元: 文渓堂
- 価格: 1700円+税
- 年(代): 1997年初版
- 原題: The Story of the Trapp Family Singers
- 2002/06/10更新
- 2002/06/10登録
- 2013クリック
コメント (5)
2002/06/10
usaking 私、この映画大好きです!というよりジュリーアンドリュースが好きなのですが。アメリカ編があるなんて初めて知りました。
信生(ほい!) 私も知らなかったです。図書館でアメリカ編を見つけたので、じゃあオーストリア編から読んでみようかと。アメリカ編は今読んでますが、オーストリア編以上におもしろいです(何度も爆笑)。読み終わったらキーワードにします。
usaking え!爆笑!?う~~ん読みたい!じゃあまずはオーストリア編から
チャレンジしてみようかな。
信生(ほい!) 外国(英語圏以外の国)からアメリカに渡った人が体験する失敗や体験が、同じく英語圏外の日本人にもよくわかって爆笑なんです。
2002/07/01
信生(ほい!) アメリカ編もキーワード登録しました。下のリンクからどうぞ。
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