エド・ウッド
エド・ウッド
自分をヘンだと思っていない、もしくは周囲からそう思われていることさえ気づきもしない人こそホンモノの変人であると私は常々思っています。
50年代ハリウッドで「映画界のゴッホ」「史上最低の映画監督」と言われた男、エドワード・D・ウッド・ジュニアがその類。怪奇映画マニア、女装趣味、愛すべき映画バカ、通称エドウッドと呼ばれ親しまれています。
エドを敬愛する映像作家は多くデヴィッド・リンチ、タランティーノ、サム・ライミ、そして自伝映画『エド・ウッド』を撮った狂的ファン、ティム・バートンもその一人。大好きな監督なのですが、それ以上にエド・ウッドにシビれました。
とにかくスゴイ映画を撮ってます。
どれくらいスゴイかと言うとこれくらいすごいんです。
・シーンの途中で突然昼から夜に変わる
・完全に意味不明なセリフ
・部屋の壁が倒れそうになっても気にしません
・巨大タコのシーン、どっからみても普通のタコの映像をそのまんま流す
・かと思えばどう見ても動かないタコのヌイグルミの足をつかんで勝手に博士が暴れてるシーン
・博士がなんの脈略もなくいきなり助手のロボットをムチの刑
・撮影前に死んでしまった役者をムリヤリ主役にする
・生前の作品(全く別物)フィルムを流用
・それ以外は素人(エルウッドの妻の指圧師)を顔を隠して起用
・しかし体型が全く違うため誰が見てもバレバレ
・ダンボールで作った墓場のセット
・歩くたびに揺れる墓石
・吊して揺らしているUFOの動きがまた絶妙
・とにかくめちゃくちゃなストーリー
この全てが完全にマジ。これがコメディじゃないところに宝石のような価値があるのです。
イミテーションでもフェイクでもない不完全な原石。マジなところにのみ存在する究極の笑いがここにあります。
映画に対する情熱、役者に対する優しさ、観るモノの評価などどうでもいいその信念、全てが歯がゆいくらいに不器用で、愛おしいのです。どんな監督にもマネできないのは言うまでもないでしょう。
彼の映画『怪物の花嫁』『プラン9・フロム・アウタースペース』などをビデオで見ることは出来ますがまずはティムバートンの『エド・ウッド』(主演ジョニー・ディップ)を観てからにして下さい。
でないと頭に来ます。マジで。
- まずはここから
- 1994年作品・米
- 【監督】ティム・バートン
- 【出演】ジョニー・デップ
- マーチン・ランドー
- サラ・ジェシカ・パーカー
- 2002/06/10登録
- 4215クリック
このキーワードを共有する
-
メイン
コメント (7)
最新コメント5件
2002/06/10
bw おおっそれは大金はたいてでも行きたいですねえ。あれは大勢で見るときっと楽しさ倍増します
ゆうう "Plan9"という、アメリカのベル研究所が作っているOS(Windows,MacOSのようなもの)、コイツの語源はなんの脈略もなくこのヒトの映画デス…(^^;)http://www.fywss.com/plan9/...
bw う、すごい。 famous filmだって。
2002/08/25
由香 2000年に9人のユニットであるプロジェクトを手がけていた時、常に念頭にあったのがバートンの「エド・ウッド」と「七人の侍」(笑)。でもご本家の作品は未見なんです。
bw エドウッドの作品は本当に笑えます。もちろんご本人はコメディにするつもりは毛頭なかったのでしょうが。だからこそ面白い。
- すべてのコメント »
つながりキーワード (12)
エド・ウッド
- (カナナ)
ティムバートン監督/ジョニー・デップ主演 に惹かれて観た映画。 心の何処かでスマートに出来るだけ恥をかかずに生きような~んて思っちゃっているから、こんなにゴリゴリと不器用(むしろ器用なのか...
シザーハンズ
- (カナナ)
ティム・バートン監督の映画。 この映画の世界はまるでおとぎの国。 町並みもとってもオモチャちっくなんだけどそれがまた良い方向に効いてます。 ジョニー・デップが魅せてくれます! 個性的なキ...
ビッグ・フィッシュ
- (すーじー)
人生をお伽話のように語る父と、そんな父に反発する息子。父の死期が迫った時、息子はそれまで知らなかった父の本当の姿を理解していく。 一緒に旅した巨人のこと、死を予見する魔...
エド・ウッド
- (premgeetu)
オーソン・ウェルズに憧れ、ハリウッドでの成功を夢見るエドワード.D.ジュニア、通称エド・ウッド(ジョニー・デップ)。 ハンサムで陽気、巧みな話術で出資者を魅了して映画...
ロッキー・ホラー・ショー
- (Lin)
わたしは十年来ロッキーホラーショーのパフォーマンスをやっています、一度ぐらい普通のお客として観て見たいなー。 でも無理だろうな、普通の人のふりをして普通の格好して行っても...
エド・ウッド
- (マコ)
映画監督志望の青年エド・ウッドは、性転換手術をテーマにした映画に取り組もうとするが、出資してくれるプロデューサーがいない。彼は往年のドラキュラ俳優ベラ・ルゴシを口説き、彼...
死霊の盆踊り
- (たぬたぬ)
ついに観ました。史上最悪のつまらない映画と評判のこの映画を。嬉しさのあまり、もう一度キーワード登録しちゃいます。 小説家(?)の男が、恋人を伴い、夜の墓場に向かって車を...
がんばれ!ベアーズ
- (由香)
子役図鑑みたいな趣きもある、「大人も子供も楽しめる」系のウェルメイドなコメディ。 超弱小リトル・リーグとアル中の老監督、天才少女投手がすったもんだの挙句強豪との試合に挑...
Johnny Depp
- (くみ)
今更、ここで私が語る必要もないでしょう、というくらい、有名な俳優。 ”外国の人で、好きな俳優は?”と聞かれたら、間違いなく挙げるであろう人。 彼の出ている作品には、アタ...
ティム・バートン
- (aypur1号)
人形アニメの得意な映画監督です。デヴューの犬のストーリーには泣けました。「ナイトメアービフォアクリスマス」「マーズ・アタック」「ジャイアントピーチ」「バットマン」「猿の惑星」使用される音楽が...
ティム・バートン
- (ohsamu)
アメリカの映画監督。 オタク・ゴスの神様とか言われたりも。「ヴィンセント」以来,切なさと哀しさを詰め込んだような映画をつくってる。ビジュアルのこだわりと美しさもスバラシ...
死霊の盆踊り
- (eno)
「世界でもっともつまらない映画」として、制作後35年を経過した現在でも我々の心を揺さぶってやまない偉大な映画。原作・脚本は「あの」エド・ウッド。 その内容についてはすで...
トラックバック (1)
「エド・ウッド」-人生に絶望を感じたときに観よう、元気が出るかも 7
- 晴雨堂の耕晴雨読な映画処方箋 | Tracked: 07.12.7 11:40 am
クリエイターなら感動する作品。 すっかりパイレーツの船長役がハマってしまったジョニー=デップ氏がアメリカ映画界で最低監督の烙印を捺された実在の人物エド=ウ...
- トラックバックURL
- http://www.kanshin.com/tb/keyword-118008







死霊の盆踊り
エド・ウッド
ティム・バートン
がんばれ!ベアーズ


