アリツグ ヘイジョウイッピン ツバツキギュウトウ 18センチ
有次 平常一品 ツバ付牛刀 18cm
料理の腕をどうしても道具に頼ってしまう私。包丁もそんな道具のうちのひとつで、料理をはじめてからずっと憧れていたのが鋼の包丁でした。でもズボラな性格なので、ちゃんと手入れできるかどうかはちょっと不安。で、お店で相談したところ紹介していただいたのがこの有次の平常一品でした。
刃の部分は鋼ですが、ステンレスで挟んであるので普段使いに向いているとのこと。お店の人からは、使ったらすぐに洗って拭くこと(特にたまねぎのスライスなどは要注意とのこと)、そして料理の支度が終わったら最後にクレンザーで刃の背にあたる部分も含めて磨くように、とアドバイスをいただきました。
が、私にとってはそれもメンドクサイ…と思いました。でもでも、憧れの鋼の包丁、料理の腕磨きとともに包丁の手入れもがんばってみましょーと、決意とともに名前も刻んでもらい家に持って帰りました。
握ったときに感じる心地よい重みにうっとりするものの、あまりの切れのよさに少々びっくり。練習のつもりで最初はよくキャベツの千切りをしておりました。言われた通りにお手入れも欠かさずに。
でも、でもですね、やはりさっさと料理を終えてしまいたいときに、切ったそばから拭くのはどうしても面倒で、また当時のキッチンはとてもせまく、よーく切れる包丁を乾かしておくスペースもなく、悲しいかなこの包丁はしばらくしてしまったままになってしまいました。
そうすればどうなるかはお分かりのことでしょう。やっぱり錆びてしまったんですね。自分の名前が入った包丁が錆びてしまうのは本当に情けなく、せつない。今までは簡易包丁砥ぎでシャッシャッと済ませていたのを、どっしり重い砥石を購入。お店の方に研ぎ方をしっかり伝授していただいて研ぎました。お詫びの気持ちを込めて。こんな私の気持ちを汲んでか、包丁もなんとか復活してくれました。
そしてもうちょっと広いキッチンのある家に引越し、包丁置きを確保できるスペースができたこともあり、出番は少しずつ増えてきました。使ってすぐに水をふき取るという鉄則は守っていますが、なんとなく前よりもラフな使い方をしていても錆びはつかなくなったように思います。使っていくうちに膜のようなものが張るのかもしれません。
切り口がスパッと切れているものは、料理の味も引き立ててくれます。柵で買ったお刺身も美しく見えるし、薬味のネギの味がきりりとさらに際立っている気がします。千切りキャベツも細かく仕上がります。紆余曲折を経て得た鋼の包丁の持ち味を最近になってやっと感じています。料理の腕とはこうした道具との付き合いも含めたものだと教えてくれた1本です。
- 2007/09/06更新
- 2007/09/06登録
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有次の包丁
- (itomoe)
実家を出てから2年。 ほぼ毎日家でごはんを作っています。 ずっとよく切れる包丁が欲しいと思っていたら、友人になにか欲しいものないかと言われ、「有次の包丁」と即答しました。...










