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「昴」 2  (すばる 2)

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「昴」 作者インタビューの抜粋 など

最近再開した曽田正人作のバレエマンガ、「昴」に関連して、過去の著者インタビュー3本の抜粋です。古いものを資料的に集めたものですが、再開後のガイド代わりに。

インタビューからわかることをまとめると、
 ・この先、すばるは、パリ・オペラ座のエトワールを目指すことになる?
 ・今後の展開は、すばるに匹敵するライバル(プリシラ以外の)との争いが鍵になる?
 ・すばるはこれから、もっともっと大変な目にあわされる?


(とらのあな「NoComicNoLife」曽田正人インタビュー・取材日:2003年10月3日)
http://www.toranoana.jp/webdayo/...

(一部抜粋)
# 「昴」について伺いたいのですが、個人的になぜあの終盤ですばるが恋愛に走ったのか気になったんですが。
●あそこで描きたかったのは、今後の「昴」にとってはすごく重要な所なんですが、一瞬心が通じたような気がする相手に「生き方が違う」って言われたら救いがないですよね、そうすることですばるに覚悟を決めてもらいたかったんです。あの体験によって、すばるが「私にはバレエしかない」ということをもっと考える人間、もっとドライな、冷たい人間になっていけると思ったんです。
●この後、すばるにはアメリカからヨーロッパに、バレエという世界ではガチガチに厳しい、外国人、それも東洋人なんかは要らないって言われる場所に行ってもらいたいんですが、そうした世界に行く時にすばるには完全に醒めきった、覚悟を決めた状態で行って欲しいと思ったんです。
●逆にそこで全く正反対の、すばるが氷だったら太陽のような性格のライバルが出るとまた面白いのかなって思うんですけど、すばるには本当に突き詰めて欲しいんです。やっぱり彼女が向かう世界って、失うモノが何もない、つまりなんだってやる強い人間、凄味を持った人間にならないと突破できない世界だと思うんです。
(~略~)
●僕が考えるライバルというのは、主人公がコイツを倒すには自分が死ぬしかないんじゃないか、死んでもいいから勝ちたいと思える相手だと思うんです。
●セナにとってのプロスト、ジョン・レノンにとってのポール・マッカートニー、実は「昴」はそういう二人の主人公が戦う話なんです。
●だから今度「昴」の続きを始めるとき、必ずやりますけど、そうしたライバルを作ってから始めたいんです。
すばるって、僕はジョン・レノンのつもりで描いたので、次はポールを描かなきゃいけないんですよ(笑)。そのキャラが描けたら、僕はどっちが主役でもいいと思っているんです。お互いコイツに勝てるなら死んでもいいという存在、「昴」では一生懸命そいつの事ばっかり考えていて、終わってから1年ぐらい経っちゃいましたけど、ようやくちょっとずつですけど出来てきた感じがします。
(~略~)


(小学館「なまずの巣」Vol.22(2000年6月?):「昴」第1集発売記念)
http://www.bigcomics.shogakukan.co.jp/...

(一部抜粋)
# すばるちゃんも、いつか世界で活躍するんでしょうか。
曽田●僕はパリ・オペラ座がいちばん好きなんですよ。その頂点に立つエトワールというスター・ダンサーが15人くらいいるんですが、そこにすばるちゃんをぶち込みたいとは思っているんです。でも実際には、オペラ座のエトワールには外国人はなれない。だけど、あり得ないと言われれば言われるほど、漫画で描く意味はあるなと(笑)。あり得ないと言われることに、どんな偶然や奇跡が重なっていけばあり得るようになるのか。それを描くと面白いなぁと思っているんですけど。
(~略~)
曽田●うちの担当さんと「気まぐれな天才というのは基本的にはあり得ないのではないか」という話になったんです。そういう人は才能があるように見えても、何かを完成させようという執着に欠けているのではないかと。どんな世界においても「絶対にやり遂げるぞ」とか「完成させるぞ」という執念を持っている人が、実は天才なんじゃないかな。
# なるほど。
曽田●本物の天才というのは、たぶん、才能があると同時に、それを無駄にするのは罪悪だとわかっていると思う。だから必死で努力する。たとえばイチローや、F1レーサーのアイルトン・セナなんかは、自分の才能がいかに価値あるものかをわかっているから努力をやめない。そんな気がして仕方がないですね。
# すばるちゃんはどうでしょう?
曽田●ダンスの才能はもちろんあるんだけど、ダンスを完成させるんだというその執着がすごい。そういう執着のすごさ、あきらめないことの大切さというようなものを、この漫画を通して、今の世の中に向けて言いたくてしようがないという部分もあるんです。ただ、思い入れが強すぎて、担当さんに力入りすぎって言われることがありますけど(笑)。
(~略~)


(TokyoWalker2003年10月28日号? 表題「世界の頂点に立つヤツを描きたい!」)
http://www.walkerplus.com/book/...

(一部抜粋)
●「すばるはバレエ以外まったく何もできない、やるべきことを神様に決められちゃっているような人。ちょっとかわいそうですけど、そういうヤツを描きたかった。逆に、レーサーのトップレベルの人間ってのはもっとパーフェクトさが求められているというか。結局、今まで僕は『本当にトップに立つ人はどういうヤツだ』ってことを真剣に考えたことがなかったんですね。『シャカリキ!』なんかは気合いと根性で上に行くみたいな感じでしたし。あの作品が日本国内のシーンで終わったのは、世界に勝つ方法があの当時の僕にはわからなかったから。『capeta』では、そこを真剣にやりたい。どうやったらミハエル・シューマッハみたいなヤツが育つのかを」

・参考:『昴』連載 2000年2・3合併号~2002年49号、2007年36・37合併号~
 (Wikipediaよりhttp://ja.wikipedia.org/wiki/...


(追加:曽田正人日記 2008年6月2日)
http://www.sodamasahito.jp/diary/...

「幸福」


今描いてる回の「MOON」で単行本2冊分たまります・・
はやいなー・・・
「昴」のころからそうですがこのまんが(というか主人公)、
作者の精力を吸い取るというかほんとに一本描くのに
ものすごいエネルギーを要する。
でもそういう作品をやれるのは漫画家としてすごく
幸せなことだと思ってます。
自分にとっての”理想のヒーロー”を育てていく喜びは
何ものにも代えがたい。
「昴」を始めるとき、親しい人に
「次の作品では俺にとっての究極の英雄像を描く。
俺の中には明確にあるんだ。かっこいいとこも、情けないとこも、
美しいとこも、醜いとこも、強いとこも、儚いとこも、
”英雄とはこうあってほしい”というものが。
俺は少し変わっているのかも知れないが
人間はその人の欠点やコンプレックスに色気が宿ると
信じているところがある。だから次の主人公は
人が眉をしかめるような部分を持っているかもしれない。
でも恐れずにそれを描くんだ。
俺の理想の英雄は犬のフンを踏むときですら
”こうなんだ”というものがはっきりとあるんだ。
それを形にするぞ。
今俺の頭の中にあるヒーローを紙のうえに具現化し、
完成させることにこれからの人生を捧げるんだ。」・・・なんて。

そのとき考えていた生活が
今、できている。
エネルギーを吸い取られるたびに幸福を感じる。
キツイけどなにかに”捧げる”ということはこういうことだと思うので
それはむしろ快感ですらある(ホント?ホントよ~)。
こういう主人公と出会えたことに感謝したい、ありがとう。
ちなみに今日発売号の「MOON」も
わりとぼくのナルシズム(笑)にあふれてます。とくに前半。

2008年6月2日

投稿者:
koto
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