怖い絵
『何も怖いものは描かれていないはずなのに、なぜかゾッとする
――そんな絵はありませんか? 』
名画に潜む恐怖について綴られた美術エッセイ。「受胎告知」(ティントレット)「思春期」(ムンク)「いかさま師」(ラ・トゥール)など20点の怖い絵(カラー図版)が並びます。
「我が子を喰らうサトゥルヌス」(ゴヤ)や
「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」(アルテミジア・ジェンティレスキ)は、
多くの人が恐ろしいと思う絵だと思います。
では一見、とても幸せそうな家族の絵である「グラハム家の子どもたち」(ホガース)のどこが怖いのでしょう?
そして「エトワール、または舞台の踊り子」(ドガ)について。
当時のバレリーナは現代のそれとは違って芸術とは見られておらず。
生活のためにパトロンを必要とし、見下された存在だったとか?
ドガはあくまでも労働者としての踊り子を冷徹に見つめ
彼女たちの顔はけっして美しくは描かれていないのです。
私がこの本の中で一番恐ろしく思った絵は
「ベラスケス[教皇インノケンティウス10世像]による習作」(ベーコン)でした。
夢に出てきませんように(笑)。
初版の帯が良かったのですが、画像が見つけられず。
http://www.amazon.co.jp/...
こちらにページ見本があります↓
http://www.asahipress.com/2007/...
コメント (10)
最新コメント5件
2007/09/21
祥 もえぎさんが恐いのはこれでしょう(笑)。私はフェルメールが全般的に恐いです。非常に個人的な感覚なのですが、瞬間が凍り付いてしまったかのようで…。絵や写真のすべてがそうと言えるのに、フェルメール独特の緻密さゆえか、空気ひとつ動かない、時間がどうにも流れない、息詰まるほど身動き出来ない一瞬の凝固に感じるのです。その恐さ故にまた好きなんですけどね。
2007/09/23
もえぎ この本、立ち読みしてきました。一枚の絵に込められた寓意や物語性を知ると、また深い鑑賞に繋がりますね。写真が無かった時代に切取られた劇的瞬間などは、当時の人々の、また絵描きさん個人の眼に焼き付けられた時代状況も反映されて興味深いものです。リビングにはあまり飾りたくない絵の数々(笑)。祥さんには不倶戴天の敵が読まれてシマイマシテ、、。なによりも怖いのは、やはり生きた魅力的な人間デス。
2007/10/09
りらん 祥さん、フェルメールの怖さ、わかるような気がします。
あまりに端正な絵画には息が詰まることあります。
目の前にすると緊張したり不安になったりする作品ってありますね。
そうでした、もえぎさんには強敵が(笑)。劇的瞬間、写真とは違う恐ろしさが
絵画にはありますね。描いてる本人の恐怖が込められて。
人間は怖いです。怖い人ばかりじゃないですが(笑)。
2008/04/11
山崎 『怖い絵2』が出ましたね。表紙はエイクの作品と思われますが、題名がわかりません。早速買って読みたいのですが、買って読んでいない本がたくさんありすぎるので暫くおあずけです。
2008/05/12
りらん アルノルフィーニ夫妻の絵の夫の方ですね?また薄気味悪いことで(笑)。
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