ほうたいくらぶ
包帯クラブ
柳楽優弥さん演じる変わり者のディノの熱い演技が観ている者の心を揺り動かします。彼のセリフ「包帯一本巻いて何かが変わったらめっけもんやん!」は名文句だなぁと思います。
この映画は私たちの身の回りにもある閉塞感や倦怠感がすごく良く表現されています。そしてそれを突き破る熱いエネルギーも。
この映画ってNHKで放送されていた「真剣10代しゃべり場」にすごく似ているように思います。出ている人たちが皆、毎日の生活に窮屈さを感じていたり、将来に希望が見出せなかったり、心に傷を持っていたりします。そんな人たちが熱く議論して活路を見出していく。その様が観ているこちらまで伝わってきて心が動かされる、そんな映画です。
でも「しゃべり場」とはちょっと違っていたりもします。「しゃべり場」はとことんまで熱くなってしまうのに対して、この映画では「バカじゃないの?」とか「(話が)重いよ」とか言って熱い議論を一瞬で冷ましてしまったりします。
熱さと冷めた視点が混在してる。
また、コミカルさを感じさせるシーン、本人は真剣なんだけど滑稽だなあと思えてしまうシーンもちりばめられていて、そこら辺は堤幸彦監督のテイストを感じさせます。
そういうシーンのおかげで観ていて重くなりすぎない。熱さとクールさと、重い感じとコミカルさと。そういう要素が絶妙なバランスで絡んでいるところがこの映画のキモになっているように思います。
あと、柳楽優弥さん、彼はやっぱり存在感のある役者だなぁ。コミカルで面白い演技、それと彼の「眼」が持つチカラ。観ている者を惹きつける何かがある人だなって思います。
- 2007/09/22登録
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