ボッチャン
坊ちゃん
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『坊ちゃん』は夏目漱石自身のことだといわれている。
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学校を出た主人公は中学教師として四国は松山に赴任する。体は小さいが向こうッ気と正義感は人一倍強い。負けん気も強いからいつも生意気に威張っている。なにかにつけて東京の自慢ばっかりする。そんな主人公を地元の人間が面白く思うわけがない。いろんな嫌がらせやら策略やらに巻き込まれるが、最後には策略の中心人物をさんざん殴りつけて東京へ帰ってしまうまでのお話。
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「もうたくさんか、たくさんでなけりゃ、まだ撲ってやる」とぽかんぽかんとふたりでなぐったら「もうたくさんだ」と云った。
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どうでしょう。この痛快な文章。全編こうしたぶっきらぼうな描写が続き、腹を抱えて笑えてしまう小説である。沈欝な表情の写真しか見たことのない夏目漱石が書いたものとはとても思えない。久しぶりに読み返して再度大笑いしてしまった。
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しかし、これ。松山の人はどう読んだんだろう。松山のことは『気が利かぬ』だの『しみったれ』だの『人が悪い』だの、人も風景も慣習も料理も汽車も、すべてけなし放題けなしている。まあ、そのけなし方のすべてが『坊ちゃん』の幼稚で狭い視野の価値観に基づいていて、可愛らしいといえばそう言えなくもないものなんだけれどもここまで『田舎者』を連発されたら、僕が松山の人間だったらキレちゃうと思うぞ :-)
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夏目漱石のほぼ全作品は『青空文庫』で公開されています。この偉大なプロジェクトに感謝しつつ、この項を登録したいと思います。
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追記:あんまり生意気なんでちょっと殴ってみました。
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- 2002/06/20更新
- 2002/06/20登録
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