El Laberinto del Fauno / Pan's Labyrinth
パンズ・ラビリンス
第79回アカデミー賞6部門ノミネート、3部門(撮影・美術・メイクアップ)受賞作品。「感涙のダークファンタジー」というキャッチコピーがついているが、最近流行りのファンタジー映画を期待していくと肩透かしを食らうだろう。R-12指定ということもあり、残酷な表現も多々あり、少々グロテスクな表現もあるので、特に子供には不向きだが、これは「大人向けのおとぎ話」あるいは「おとぎ話を信じなくなった大人たちへ」と言いたくなるような作品である。
何しろ舞台は「1944年フランコ独裁政権下のスペイン」である。ゲリラと軍人の泥沼の争いの渦中である。おまけに主人公の少女の父親は先のスペイン内戦で命を落とし、新たに父となったのは冷酷無比なスペイン軍の大尉だ。もう、それだけで「痛い」構図はできあがっているのに、ドラマは容赦なく進行していく。
出てくるクリーチャーたちを見ていると確かに「ダークファンタジー」というジャンルに括りたくなるが、実際は「ダークでファンタジーな物語」と言えるだろう。じゃあ、いつ「感涙」にむせぶのかと言われれば、まあ個人差はあると思うが涙が止まらない人も出てくると思う。というか私は止まらなかった。感動とかそういう涙ではない。かといって絶望の涙でも悲しみの涙とも言い切れない。繰り返すが、子供に見せてもいいが、打ちのめされるのは(あるいは直視できないのは)大人の方だと思う。
この監督、「ミミック」や「ブレイド2」「ヘルボーイ」(大好き)などアクション・ホラー寄りの作品を得意とする人だと思っていたが、この作品を見てそんな風に括ってしまった自分を恥じたよ。
※日本版公式サイト
※英語版公式サイト
※スペインの公式サイト
※監督の母国・メキシコの公式サイト
※eiga.com の新作映画評論
- 2006年・墨・西・米
- 監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ
- 出演:イバナ・バケロ 、セルジ・ロペス 、マリベル・ベルドゥ 、ダグ・ジョーンズ、他
- 2007/10/12登録
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