運命論者ジャックとその主人
18世紀フランスの哲学者・作家・批評家であるドゥニ・ディドロによる小説。
どんな思いがけぬことが起きても「それはあらかじめ天に書かれていたのさ」が口癖の運命論者、従者ジャックと時計か煙草入れをいじくる以外何もしない、ジャックの間抜けなご主人の凸凹コンビによるコントのような旅。
旅の道すがら、ジャックの主人(名前なし)は従者のジャックに初恋の思い出を語るようにせがむのだが、ジャックの恋愛譚は脱線に次ぐ脱線、ハプニングによるわざとらしい中断、作者による物語への介入の連続で思うようには進まない。つい、介入が入ると、またかよっ!とか、そこから話すのかよっ!、また、フェイントか!、暴れ馬とはなんつうベタな、時代劇か?、ゆるいよ、ゆるすぎるよ、と、終いにはジャックの話などどうでもよくなってくる。18世紀らしいといえば、非常に18世紀らしい、冗長さと饒舌さに満ちた小説。本当にダラダラしてるので、一度読むのを中断すると、続きを読む気がしなくなる。
物語の引き延ばし自体が物語になっているという、メタフィクションの原型のような小説で、作家ミラン・クンデラや批評家達に近年注目されてきた。純粋に面白いかというと、首をひねらざるおえないが、会話が味わい深い小説ではある。表紙がよしながふみなのと、唐突な漫画連載の打ち切りのようなラストには本当に驚いた。
- Denis Diderot
- 表紙・よしながふみ
- 商品名: 運命論者ジャックとその主人
- 価格: ¥3,570
- 著者: ドニ ディドロ
- 出版社: 白水社
- 発売日: 2006-12
-
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- 2007/10/13登録
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