めがね
毎日が忙しく、体と心が疲れている方にぜひ観ていただきたい映画です。観たとたんにリラックスして、α波が出まくりです。この映画自体が一つのセラピーなのではないかと思います。
観てすぐに、穏やかで大きな春の海が広がります。都会とは時間の流れ方自体が違う、普段私たちが住んでいる場所から遠く離れた所に連れてこられた感じがします。「ここ、携帯の電波が届かないんです。いいでしょう?」とは光石研さん演じるユージのセリフ。
毎日の生活は、携帯によってどこにいても追跡でき、管理されている感じがします。便利ではあるけれども、自分の時間が持てないような見えない圧迫感があります。主人公の、小林聡美さん演じるタエコも「どこか、携帯の通じないところ」に行きたくてぶらっと映画の舞台になる地に訪れるのです。
タエコはこの時間の流れ方自体が違うこの地に生きる人たちの生活に戸惑いながらも、やがて理解し、馴染んでゆき、荒んだ心を快復してゆきます。それは観ている私たちと同じ視点です。
あと、この映画に出演している人たちが皆、画面に出ているだけで存在感が醸し出される人ばかりで素敵です。小林聡美さんはもとより、もたいまさこさん、市川実日子さんがいい味出してます。特に、もたいまさこさんは必見です。
見所は色々あるけれども、映画はただ風景に、人物のゆったりした暮らしぶりをながめて、その世界に浸ればいいんじゃないかなぁ。それだけで、今までの自分をリセットできてまた明日から頑張れる、そんな力をもらえる映画なのではないかと思います。ただ、それだけの事なんだけれどもすごく貴重な体験。。
- 2007/10/14登録
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