こけとあるく むしぶんこてんしゅ たなかみほ
『苔とあるく』蟲文庫店主 田中美穂
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岡山で古書店を営む蟲文庫店主である蟲さん(田中美穂さん)が、なぜか古本の話ではなく、コケの本を出された。古本を愛している蟲さんだが、コケも愛しているのである。ついでに言うと、猫もカメもスコーンも。他にもきっといっぱいあるだろうが、ともかく今回は「コケ」だ。
蟲さんは、ルーペ片手にコケを求めて
裏庭へ、物干し台へ、裏の神社の境内へ、
誰も気付かないよな街路樹のふもとや
寂れた民家の屋根の上、岡山のコケ群地へ、
時には金沢へ、屋久島へ、
遠い異国のデレク・ジャーマンの庭までも…
あちこち出歩いては愛するコケを見詰めている。
見る、視る、観る、魅入られる。顕微鏡で覗き込む。
そして育てる。一緒に暮らす。
猫やカメたちと一緒に、古本に囲まれて。
発売は10月13日で、入手してから登録しようと思っていたのだがワケあってまだ手元にない。また追記するとして先にちょっと。と思ったのが、ブックデザインが松田行正氏と聞いて(関係ないのに)舞い上がってしまったからです。パッと見、あまりそう見えないけども。手にするのがますます楽しみになりました。
<追記>
入手しました。グレイッシュなピンク色のカヴァーだったことから小難しい内容ではないだろうと想像していたものの、思っていた以上に読みやすく、親しみのある楽しい本になっていました。イラストも写真もふんだんで、コケ観察に必要なもの、フィールドに持っていくと良いものまで親切に紹介されているのがとっても心強いです。コケに詳しくない私なんぞにはこういう雰囲気はありがたく、「私にもコケを楽しめるかな」なんてワクワクした気持ちにさせてくれます。それと、蟲さんがコケを通して触れたハッとする言葉の数々に、私もぐっと胸を掴まれました。例えば雪の研究者 中谷宇吉郎の言葉「自然の神秘に感嘆するだけでは科学的と言えないという考えは間違いである。本を読んで名前を覚えたりすることよりも自分の眼で一片の雪の結晶を見つめ、その自然の美しさと調和に感覚を開くことのほうがずっと科学的であるし、またそれは人間性の芽生えでもある」、そう知った上で探求する中谷宇吉郎や蟲さんに敬意を表したい想いです。
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- イラスト:浅生ハルミン
- 写真:伊沢正名
- 商品名: 苔とあるく
- 価格: ¥1,680
- 著者: 蟲文庫店主 田中美穂
- 出版社: WAVE出版
- 言語: Array
- 発売日: 2007-10-12
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- 2007/10/16登録
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