堤中納言物語にでてくる虫オタクの姫
虫愛づる姫君
上流階級の何不自由のない家の娘が、なんとキモイの大好きな虫オタクであるという面白い話。時代の空気がおしとやかで優美な美しさが価値の中では、浮きまくっている。古典をやった生徒はみんな知ってるらしいが、覚えていなくて、いまになって楽しく読んでいます。
ウィキベディアによれば
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「虫愛づる姫君」
http://ja.wikipedia.org/wiki/...
あらすじ:按察使大納言の姫は美しく気高いが、裳着(元服に相当)を済ませたにも拘らず化粧せず、お歯黒を付けず、引眉せず、平仮名を書かず、可憐系を愛さず毛虫を愛する風変わりな姫君だった。その様子を屋敷に入り込んだ風流男が覗き、歌を読みかける。
アニメーション作家宮崎駿の「風の谷のナウシカ」、「もののけ姫」はこの物語から着想を得ている。
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ということです。
個人的、面白ポイントは
●大人なのに化粧気がない
この姫は顔かたちは結構かわいいのだけれど、「自然が一番なのよ」といって、眉毛を抜かず歯を黒くしない。いまで言えば口紅も化粧もしない感じ。髪の毛先はバサバサ、耳にかきあげています。当時ではありえないことのようです。
コスチュームは、おばさん臭い色のシャツ、男のようなハカマ、お気に入りの虫柄のモノグラムを羽織っています。着付けも上からかぶっただけのようなだらしない感じ。
●虫がすき
虫が大好きで、周囲の侍女も引いてしまい陰口を叩く。姫は、気にすることも無く、あらゆるキモイ虫を集めて、名前を付けたり、成虫になるのを観察するのが楽しくてしようがない。とくに毛虫は物を考えてるみたいだから好きだそうです。
●理屈っぽい
「毛虫が集まるのは太陽に照らされて熱いからなのだわ」という正確な判断もするが、両親や侍女が、外聞がわるいとか注意をすると、これまた難解な仏教用語とか使って屁理屈でやり込めてしまい、その黒々とした眉でにらむから注意のしようがない。
●召使いの少年
召使いは少年たちで、これも普通では無い。(普通は女の子が召使いになる)
姫が褒めてくれるから、いろんな虫を集めてくる。
姫に、この名も無き召使いは、普通の名前はつまんないからね、と「ケラ夫」「バッタ麻呂」「カエル麻呂」という変な名前を付けられ、「じゃ、ケラ夫。ちょっと見てきなさい」という感じで*普通に*召し使われている。
といっても上から目線でもなく、この身分の低い子たちと一緒になって虫を見つけ大騒ぎをしている。
あるときは召使いに、カタツムリの歌を大声で歌わせて聞いていたけど、興に乗って自分も「かたつむりのおお~」と歌いだしてしまいます
というような、変った姫です。これまでに見てきた、応為、のだめ、に続く面白いキャラです。
堤中納言物語は、いろんな訳がでていますが、この2つが気に入りました。
落窪物語・堤中納言物語 (小学館・新編日本古典文学全集)
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堤中納言物語—マンガ日本の古典 (7) 中公文庫
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- 2007/10/19登録
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