オオウミアカシ ドウワサッカ
童話作家 大海赫
1970~80年代に作品を発表しつづけた童話作家。
代表作に『クロイヌ家具店』『ドコカの国にようこそ!』『ビビを見た!』『メキメキえんぴつ』『せかいのブタばんざい!』(作/絵)
『びんの中の子どもたち』『ねことピンボケ大戦争』(作のみ)
等がある。
他にも、学研の『学習/科学』シリーズの夏季別冊の創作童話集に掲載された『大きくなったらなんになる』他、短編も制作。
90年代以降はあまり著作がないようだが、童話的でありながらも一種モダン・ホラー風な作風で、当時の小学生の間に相当のインパクトを残している(はず)。
私も彼の童話『クロイヌ家具店』『ドコカの国にようこそ!』『ビビを見た!』『大きくなったら…』を読んだが、最初はその挿絵の影響で半ば怖いもの見たさ(多分人によってはトラウマとして残りそうな…)で読み進めていくのだが、数年経って思い返すと、なぜか静かに感動が沸いてくる。
『クロイヌ…』あたりは多少無理して童話の王道風な書き方をしている節もあるが、特に『ビビを見た!』は、児童向けにここまでやっていいのか!と思うほどの抽象性の強いストーリーで、既に哲学(?)の域に達している。
敢えてハッピーエンド(アンハッピーとも言いがたいが)にしないのも特徴的で、不思議な余韻を残す。
#特に『どこかの…』は「このあとどうすんじゃ!?」と思うような終わり方だが(汗)。
80年代に入ると、なぜか挿絵をやめ文章のみになるが、あの挿絵があってこそ、彼の童話なのになあ…、とも思うのだが。
木版画か、あるいは切り絵を多用した、ビアズリーやドイツ表現主義風の(多分影響を受けているはず…)画風がとても印象的で、特に『ビビを見た!』では、その表現が最大限に活かされていると思う。
やはりというか、根強いファンも多いようで「復刊ドット・コム」で数点が再販候補に挙げられている。
というわけで、「復刊ドット・コム」のURLを代表で入れておきました。
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