ポケベルニュウリョク(ポケットベルニュウリョクホウシキ)
ポケベル入力(ポケットベル入力方式)
すでに15年近くの歴史がある、ポケットベルと携帯電話における文字入力方法。
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携帯電話で一般的な「かなめくり入力」と比べても入力効率はほぼ同等(か、ほんの少しよい程度で、全体では2.28文操作/かな程度)でしかないが、ポケベル入力は「特定のつづりが常に同じ文字を表現する」特徴がある。
近年の使われ方は、おおむね「かつてポケベルを使っていた人」と、「ローマ字入力っぽく使いたいと思っている人」に大別される様子。
ポケベル入力は、ひらがなが50音順に整理されていることとは対照的に、そのほかの事柄についてはほとんど整理されていないという特徴がある。
もともと数十文字のショートメッセージを打つために考案されたためか、句読点の定義があいまいだったり、機種ごとに入力法がばらばらだったり、操作回数を増大させてしまう主因の「濁点入力」をそのまま放置していたり……と、今となってはもったいないと思う点が多い設計である。
ただし、当時ポケベル入力を設計した設計者さんは、おそらくこの入力方が「将来のケータイにまで影響する」とは思っていなかったのではないかという気も……。
ポケベル入力の根源的なコンセプトはきわめて健全であり、ほかのよくできたルールと組み合わせることで、さらに入力効率を上げることができる。
特に、濁点の入力法を変えることは入力効率向上のために役立つ。濁点の出現頻度は10%にも及ぶため、濁点の入力に2回の操作を必要とする標準ポケベル入力の入力効率は2.28操作/かなになってしまう。
このとき、濁点をたとえば[*]のみの操作で入力できれば、入力効率は2.18操作/かな程度まで改善可能であるし、そもそも濁点を別打ちせずに「濁音として」指定すれば、入力効率を2.08操作/かな程度まで引き上げることも可能である。
この点では私製配列でいくつか実験済みのため、その例を書いておきたい。
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一つ目は、10個のキーのみでひらがなを入力する方法。
かえで携帯配列(ポケベル入力ベース)は、00~99までの100パターンのみを文字入力用に使用し、それ以外の「*」は改行キーとして、「#」は入力モード変更キーとしてそれぞれ専用に割り当てる構造をとっている。
ポケベル入力で「1かなの入力に2キーを超える操作が必要」な要素は【濁音文字】【半濁音文字】【小書き文字】の3種類であるが、これらも含めてすべてを2キーで入力できるように文字を配置すれば、完全に2.00操作/かなというシンプルな入力操作が可能になる(この種の発想は、日本語電子タイプライタ「OASYS」ではじめに採用された)。
小書きの「ぁ」行・「ゃ」行・「っ」や、おしまいの「ん」、それと半濁音の「ぱ」行の配置は、打ちやすさと忘れにくさの両面から考えて「ここにしかおくことができない」という場所へと配置し、この入力法を作成した。
当時「据え置き打ち&片手持ち打ち」の両方で使える入力法として、最も高効率だったケータイ用入力法は「Kodama携帯入力(ローマ字入力ベース)」で、これは12個のキーを使って1.99操作/かなを実現していた。
かえで携帯配列は、それよりも2キー少ない10キーのみで、ほぼ同等の入力効率を確保することができた。
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ちなみに、その後「Kodama携帯入力」に濁音直接入力規則が追加された「Kodame携帯入力(ローマ字入力ベース)」が発表された。これは12個のキーを使って1.83操作/かなの入力効率をたたき出している。
「Kodame携帯入力」に近い入力効率を出すためには、かえで携帯配列(ポケベル入力ベース)を若干改造することで対応可能である。
「わ」行の規則を若干崩して、「*0#」の並びに「いんう」の3文字を割り当てた「かえで携帯配列(改)(ポケベル入力ベース)」では、12個のキーを使って1.85操作/かなの入力効率を出すことができた。
ポケベル入力は考え方が「ひらがな入力法」であるという特徴から、「高い頻度で使われるひらがなから、順に1操作で打てるように置き換える」だけで、キー数が増えた分に比例して柔軟に入力効率が高い入力法を作成できるという特性がある。
ちなみに、DoCoMoのFOMA D800iDSの様に15個のキーをすべて文字入力で使える場合には、さらに「かしす」の3文字を1操作で入力できるようにすることで、1.74操作/かな(これはパソコンを使ったローマ字入力と同一の入力効率)を出すことができる。
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基本的に、ポケベル入力というものは「ほんの少しいじるだけで、さらに使いやすく&打ちやすく&忘れにくく」できる可能性を持った、素性のよい入力法と言える。
もしも利用する機会があるならば、いちど「ポケベル入力」というものを手にとって、実際に試してほしい。
- 2007/11/07登録
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