たけそざいのでざいん
竹素材のデザイン
先日の展示会「工芸館30年のあゆみ」で見た
竹素材の工藝品を見て、日本のデザイナーは竹で何ができるのかを考える必要性と可能性を感じました。
竹は成長の早くて伐採しても環境負担も低いエコ素材です。日本の工藝には昔から親しまれている素材でしたが竹をそのまま使った製品はどことなく洗練さに欠ける感が否めませんでした。個人的には竹の筋もあまり好きになれないのです。
我が家では竹のマドラ ーを愛用しています。このマドラーは竹の筋も少なく、造形も美しく、軽く、しなやかな柔軟性があり、鉄などに比べて容器に当たってもガチャガチャ音が立たないという優れものです。(確かLIVING MOTIFで購入しました。)
最近ではトム・ディクソンがディレクションした、フィンランドのartekから竹の集成材を使った曲げ木家具「BAMBU」シリーズをリリースしていましたが、やはり筋がなくてモダンに仕上がっています。しかも、使い方によっては鉄よりも強いそうです。
杉の集成プレス材で作った鞄「monacca」のデザイナー島村卓実が最近作った園芸用スコップ&シャベルやジョウロも竹の集成材からできています。
工藝的なアプローチとしては大分県のBAICAという若い竹職人の作品群が素敵です。
・・・となんだか竹工藝が熱い近頃なのです。
- 2007/11/07登録
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コメント (6)
最新コメント5件
2007/11/07
ユーイチロー なるほどそんな歴史もあるのですね(竹の シェーズ・ロング見てみたいです。)、私も竹であることを想起させないデザインがまずは重要だと思います。「和の伝統」を肯定的に取れる世代が現れたらまた変わるのかもですね。
みそら 銀座にある和の扉では、竹で印鑑をつくってくれるそうです。
雑誌でみたんですが、節をそのままいかしてあって素敵でした。気になっているので、近くにいったら是非みてみたいと思っています。
ユーイチロー 印鑑が作れるほど竹って繊維が細かいということでしょうか。節を活かしたデザインを私も見てみたいです。
2007/11/08
雲衣。 みそらさんの「竹で印鑑」から、そういえばブルーノ・タウトは竹印を作って押していたような、、と思いタウトの『画帖 桂離宮』を見ると割と大きな竹印(焦げ茶色の表紙に張られた題簽下部の朱印)に日本文字でかなり小さく「多う富」とありましたが、これはタウトがドイツ人だからこそ古風な漢字仮名混淆書きが似合った感じがします。ただ上方にホントに小さく入れたのは流石な美意識です。(ここ栄昌堂印店でも竹印を作ってくれるようです。タウトの日本文字と逆に雅印や遊印にアルファベットを使った竹印も良いなぁと、、、) ところで洋食器と和食、和食器とヨーロッパやエスニック料理の関係などを考えると良く分かるのですが、たとえばぼくたちは茶碗やお椀でシチューやスープはまだ我慢できるのですが、スープ皿でみそ汁やかけそばはどうも、なのです。この微妙な差異というか使い分けが「和とデザイン」「伝統と現在」を考えるうえで重要なヒントを持っているように思われますが、どうでしょうか。
ユーイチロー なるほどデザインは今の文化を抜きにして考えられないのだなぁと再認識しました。グローバルな製品展開の課題もそこにあって文化ごとにカスタマイズできる余地を残すような製品計画が今後出てくるのだろうなとおもいました。「エモーショナル・デザイン」を書いた認知科学者のドン・ノーマンも内省的デザインという理論で、「人は製品メッセージ、文化、意味づけ、使われ方、思い出、自己イメージなどで製品の評価を変える生き物だ」としていました。結局のところ評価をコントロールできないという事実はデザイン上の制約とはとらずに豊かさと捉えられれば楽しいですね。
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