ニホンサンモンオペラ
「日本三文オペラ (新潮文庫)」開高健
舞台は戦後。
主人公のフクスケは飢えて餓死寸前のところを、 中年の女に飯をおごられ、「手伝ってほしい事がある」という女についていく。家につくと、もつ焼きが振舞われた。 「雑魚(ざこ)つれてきたでえ」という女の言葉と共に。
特筆すべきは、活気に満ちた躍動感のある筆跡。 泥と汗まみれの身体、モツ焼きの墨で焦げた匂い・・・
嗅覚にまで濃厚に訴えかけてくるストーリーと文章から、 「生きる」という根本的なテーマが力強く伝わってきます。 登場する食べ物はとても美味しそうですし、 ひと働きした後の男たちの体臭が臭ってくるようです。
戦後のとある場所で真剣に行なわれた祭りのような生活を堪能してみると、「食べて寝て働いて、生きる」ということの力強さ、偉大さに気付かされ、に力を与えてもらえます。現代生活に疲れたとき、にはうってつけの寓話です。
- 商品名: 日本三文オペラ (新潮文庫)
- 価格: ¥540
- 著者: 開高 健
- 出版社: 新潮社
- 発売日: 1971-06
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- 2007/11/10登録
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