ムラカミリュウ ダメナオンナ
村上龍『ダメな女』
1997年から4年間にわたって2誌の女性誌に連載されていたエッセイの単行本化。
この作者には珍しく、モチベーションが途中で落ちていない!わりと一定のテンションを保って、最後まで書き抜かれている!これは編集者が優秀なのと、「女性誌での連載」という状況が作者にある種の緊張を強いたのと、二つの理由が考えられる。
とくに、『ダメな女』というテーマは死活問題であるだけに(誰にとってだ(笑))、書くモチベーションの維持にとって重要なファクターだったのではないか(安易にあれはダメだこれはダメだと書くと「女性誌読者」の反感をかうし、「ダメじゃない女」のイメージを明確に持つことは村上にとって、絶望せずに生きる上での必要要件なのだろうし(笑))。
<引用>
「怖い女というのは、非常に魅力的である場合も多い。たぶん林真須美という女は、若いころ、可愛かったのではないかと思う。」
「間違っている、とわたしは言った。あなたがシャネルを買うことで、あなた自身もあなたのお母さんもあなたの客も天国のココ・シャネルも、誰も真の幸福を手に入れることなんかできない。そういうのをまるっきりの無駄というのだ。そういう無駄は今すぐ止めて、そのお金で英会話とか簿記とかを勉強すべきだ……。」
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