創世記あらすじ
男たちの創世記
失楽園の舞台になるような、アダムとイブの話は創世記の中ではわずか数ページしかない。あとはアブラハムとその子孫の話が延々綴られる。4部構成として考えると、1部が天地創造からノアの話まで、二部がアブラハムとイサク、三部がヤコブ(イスラエル)、四部がヨセフとなるだろう。全編を通して語られるのは、男編では乱暴で認められない兄と弱いけど愛される弟の話、女編では、異国の地にいったときに、妻を妹と偽ってその国の王が妻を娶ろうとして罪を犯すという話だ。あと子供ができないから妾に生ますとか、親父に作ってもらうとか、そういうバリエーションもある。
三部まではだいぶん人間のほうも長生きするせいか神がかっていて、ヤーベに愛されているものも嘘をついたり騙したりということを繰り返す。イブは食べてはだめだと言われているものを食べ、カインはアベルを殺したのを正直に言わずに、アブラハムは自分の妻を妹と偽り、ヤコブは兄エサウと偽って兄が受けるはずだった祝福をイサクから受けエサウの逆鱗に触れる。ここらへんからやっと話が人間じみてくる。ヤコブとエサウは感動的に和解し、ヤコブは姉妹と結婚していて12人の子供をもうけるがそのうち下の子のヨセフをかわいがる、そのヨセフは神にも愛されていて自分の見た夢を兄弟に話すが、それがもとで兄弟たちの嫉妬をうけてエジプト人にうりとばされる。しかしヨセフは神の寵愛をうけているので、そこで出世してファラオと同じぐらいの権威を持つに至り、そのごろ食べ物のなくなったヤコブの子らはエジプトに言って食べ物をめぐんでもらおうとし、そうとは知らずにヨセフと再会する。ヨセフの復讐心やいかに。というのが四部のあらまし。わけのわかる話という意味では四部が一番読み応えがあるかもしれない。結構講談調だし。ルベンとか、ダメなやつだけど反省したりするから可愛げがある。
前半三部までの嘘ついたり、妾に子供をうませたりといったグダグダ感もすてがたい。特にヤコブが義理のお父さんの家から家族をつれてとびだしたときに「俺の神様を盗んだやつがいる」といって追っかけて来たお父さんに、本当は奥さんが盗んでいたにも関わらず、そんなこと絶対にやってません、とかいってしらを切り通す、というのが読んでて緊張した。
あと四部でヨセフが兄弟のことを「お前らスパイだろう?」って言うシーンがあって、水戸黄門で「助さん、ファイトファイト」って角さんが言ってたのを思い出したよ、関根さん。
絵はヤコブがお母さんにそそのかされて親父をだまして祝福をさずかろうとするシーン。巨大なコスモを譲り受けられると思いねい。
創世記 関根正雄訳
- 2007/11/17更新
- 2007/11/17登録
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