シダ
ジャングルと言われて、自分にとっては何だろう。と、考えた。
熱帯雨林に訪れたことはないが、私のイメージは、樹木よりもシダにある。
木々が鬱蒼と茂り、その足元にはシダがある、といった。
這うように鮮やかな緑の葉を広げ、木漏れ日があたると葉の色が一層濃くなって美しく見える。
NHKなどで製作されるCG映像なら、そこには太古の鳥や昆虫が飛び交って動きを与えるような。
いつか、訪れた福島の五色沼はそんな雰囲気。
しかも、見るトンボの殆んどがオニヤンマだった。びっくりした。
珍しがって追いかけるべきオニヤンマがあちこちに飛び回っているのだから。
ちょっとNHKの古代特集に近いではないか。
大はしゃぎだった。
様々な色の沼を見やり、緑の葉や木漏れ日を楽しむ。そして、道行く途中の樹木には、成虫になろうとしている蝉が体を乾かしていた。
その透き通る白が混ざった柔らかい緑色も、それはそれは綺麗だった。
更に目を降ろすと、一面のシダ。
こんなにも大きく葉を広げるものなのかと、とても驚いた。
そして、シダだらけな風景が、あんなに美しいものなのかと。
木々があって、フカフカの土があって、鳥や虫のいる場所には生命のバランスがある。
そこには人類はいらないとさえ思ってしまう。
でも、見てみたい、行ってみたいと思ってしまう。
ごめんなさい。
だから、少しでも草花を育てて、返礼を。
そして酸素のおこぼれをいただき、花や実りを拝見させていただきたく思う。
- 2007/11/26更新
- 2007/11/26登録
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