The biosphere
生態系としての地球―バイオスフィア
バイオスフィアというような考えはもともとラマルクのアイデアで、ロシアのウラジミール・イワノビッチ・ベルナドスキーという人が展開したということだ。この本はそのビッチの考えにならって1970年に出版されたバイオスフィア(生物圏)という考え方の概説書である。
太陽から降り注ぐエネルギーを光合成によって蓄えている生物圏のいとなみを筆頭に、水、炭素、酸素、窒素、無機物それぞれのサイクルのなりたちから現在までを図をまじえながら解説している。
最後はこの生物圏の中での人間の歴史について考え、産業の発展によって人間の地質的な力は今や莫大なものになっている、という点を指摘してこの本は終わる。
古い本だから今言われていることとどのぐらい食い違いがあるのか分からないが、話のとっかかりとしては良いのかもしれない。サイエンティフィックアメリカンという雑誌の特集記事だったらしいが、ここに出てくる数々の計測結果って一体どうやって計ってるんだろう。
書籍情報
ちなみに、本家の岩のビッチのほうは本来もうちょっとはっちゃけた人だったらしく、最終的には生物圏から精神圏へと話が移る「私は将来を楽観している。われわれはおそらく歴史的のみならず惑星的な規模の変化を経験するものと思う。われわれはいまや精神圏(ノースフィア)へ移り住みつつある」と言い残して死んだ。イワノの功績はちいさな生物だって、たくさんいるんだから地球環境というでかい話につながる、ということを真面目に考えたことだそうだ。
塵もつもればニューエイジ。1945年没。
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コメント (2)
2007/12/04
島崎丈太 べルナドスキーについて全く知りませんでしたが、ノウアスフィア(noosphere)という言葉は何処かで聞いた語感だな、と思ったら、エリック・レイモンドの「ノウアスフィアの開墾」でした。 こういう考え方が出てきたのは、ラブロックからなんだろう、と単純に思い込んでいたのですが、良く考えてみれば、その前に、こういった先人の肥沃な研究と考察の蓄積があったからなんですね。
2007/12/05
ロドリゲス通信 どうもそうみたいですね。たまたま知り合いの知り合いが、バイオスフィア2の本をくれて、興味を持って読んでみたんですけどね。ベルナルドスキーはしかし日本語の本は無いみたいですね。英語の本とこっちは評伝かな。日本語で何か本が出るといいすね。
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