活動写真の女 (集英社文庫)
器用な作家さんだなあと、つくづく思う。
上手で分かりやす過ぎて鼻につく気までするくらい。
この人の作品は結構読んでるんだけれど、
短編などは特に大人のファンタジーと呼びたい。
魔法や夢や勇気が満載な華やかなそれでなくて、
垢じみた日常からスルッと迷い込んだ切なくて
妙に優しかったりする小さな非日常や奇跡。
「長いこと生きとったら色々あるわいな」と言える年代なら
ちょっと触って欲しくない柔らかい部分を
なぶって行かれることで困った気持ちになる。
マキノ監督や目玉の松っちゃん、市川雷蔵や溝口、
古い邦画マニアも喜びそうな日本映画の創世記に
身も心も持って行かれた人間のお話。
京都という場所の独特の世界観もよく描けていて楽しめる。
ただ、この人の作品で一番凝ったのは「天切り松」のシリーズ。
こっちが一番だなあとやっぱり思う。
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- 商品名: 活動写真の女 (集英社文庫)
- 価格: ¥580
- 著者: 浅田 次郎
- 出版社: 集英社
- 発売日: 2003-05
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- 2007/12/07登録
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