FoldPak®
主に北米地域で、中華料理店のテイクアウト用に使われる紙容器のトップシェアを誇るシリーズの名前(登録商標)。
今のアメリカ市民にとっては(存在が身近過ぎて)ことさらこの固有名称を意識することはなく、一般名詞としては「food pail」とか「chinese pail」と言ったりするそうです。※さらに詳しい“語感”の考察はこちら。
製造元であった米《GSD PACKAGING》社は、前身となる紙加工工場を1896年のNYで開いた!という歴史のある会社。《FoldPak》は1950年代から米東海岸で爆発的に増え始めた中国系移民の“屋台食文化”に目をつけた当時の経営者が、(魚市場で牡蠣の持ち帰り用に作っていた)ボール紙製の紙バケツを改良。安く(←ここが肝心)場所をとらない簡易容器として、チャイナタウンの料理店主らに供給したのが始まりです。会社の業績は(移民の増加に伴う中国食の浸透と歩調をあわせ)急拡大。1977年には、自らズバっと《FoldPak》社へ改称したものの、その後は度重なるM&Aや事業統廃合を受けコロコロと社名を変えて(^^;いきました。
そしてついに! 今年07年2月、《Rock-Tenn Company》という大手パッケージング・メーカーに買収され《FoldPak,a Rock-Tenn Company》と再改称。実に30年ぶりに、また主力ブランドの《FoldPak》を名乗ったのですねー。おかえりなさい、フォールドパック(笑)
「中華軽食といえば、この箱型!」 ── そんなイメージがいかに在米市民で定着してしまっているか?を示すひとつの例として、あの《日清カップヌードル》が北米進出(USA生産化)するのに、わざわざこんな紙包装を(余分に)足している(^^;ことがあげられます。そーでもしなきゃ“オイシそうな感じ”がしない?のかもしれません。まさに、ところ変われば…ですねえ。
話ついでに、もうひとつ…
《FoldPak®》の成功は“軽くて価格に跳ね返らない可燃容器”ということで、都市化の進む50年代~80年代の(それも人種横断的な)米国市民全体のファーストフード文化に《チャイニーズ・ヌードル(中華やきそば)を箸で突っつく食事スタイル》を急速に普及させる効果を生み出しました。今やアジア麺ならナンでも“チャイニーズ”という括られかたをして、うどんすら中華料理だと誤解している米国人は(きっと)多いと思います。
かたや。
陶器のどんぶりに割り箸で、立食いそば屋で月見をズルルっ…というニッポン・ヌードルの外食スタイルはいっこうに北米地域に浸透していきません。これもかの地の人に言わせれれば、客に出す器(うつわ)がイカんのだそーで。“あの片手にどんぶり、片手に箸”ってスタイルでは、とてもじゃないが食べてる間、じぃっと定位置にどんぶりを支えてはいられない!”と言うのです。…困りましたねえ。
カナダはバンクーバーで(洋食民族出身の立場から)、あるべき“世界標準のうどん食器”を提案した女性デザイナーさんもおられます。。。> 衝撃☆の内容は、これですっ。
でもこれじゃ、器そのものがベラボーに高そーだし、屋台に積み運ぶにゃ全然スペース取りまくりだし…第一、「そんなに箸が満足に使えんなら、うどんなんか食うな!!」という頑固親父のご叱咤も飛んできそうだし(苦笑) つか(柔道着のカラー化問題もそーだが)、ナンでガイジンさんって“白オンリー”の統一感を嫌うんだァ?(^^;;
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