せいじ
田所せいじ
深沢七郎は日本のフォークについて以下のように嘆いている。
「さて、そのあとに来たものは何だか知ってるかい。うらみも深しま白き富士の嶺のようなフォークソングという奴だからまったくヤンなっちゃった。
そもそもフォークソングというものの実体をよく聴けばおわかりだろうけれども「庭の千草」か「ロング・ロング・アゴー」の作りかえなんだぞ。いや、それならまだいい、もっとよく聞いてごらん、幼稚園の子供がうたう雛祭りの歌か、それとも大正時代の小学校一年生の唱歌--「春が来た、春が来た、どこに来た」と同じような歌なんだ。なるほど、アチラでもフォークソングは流行ったという。けれども、この国に現れたものはちょっと格が違うよ。アチラのフォークソングはフォスターの曲からぬけでた黒人霊歌のような味のものなんだ。こっちで作れば「春の小川」か「春が来た」なんだよ。そうしてこれらもやはりこの国のアサハカサをよく現しているではないかい。賢明なる少女たちはフォークソングでもなんでもいいのだ。」(深沢七郎 音楽ノート)
で、田所せいじのフォークソングというのは、深沢のいってる「アチラ」のほうか、たぶん。
高田渡の生まれ変わりというよりは、大滝詠一がジャズを歌っているというふうな、スケールのでかい歌を聞かせてくれるおしゃまなよっぱらい。CD800円の人。視聴もあるよ。
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- 2007/12/08更新
- 2007/12/08登録
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