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小林秀雄先生のこと 深沢七郎選集1

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深沢七郎は正宗白鳥に認められて、小林秀雄は認められなかったが、下から突き上げる様に白鳥を勝手に認めていた。勝手に認めた甲斐あって白鳥と論争したり対談したりもしている。
太宰の全集のどっかだったと思うが、そんな小林秀雄の悪口を言うおしゃまな無頼たち。

平野 坂口さん、白鳥はどうですか。
太宰 白鳥は徹頭徹尾嫌いですね。なんだいあれは・・・ジャーナリストですよ。あれはただ缶詰を並べているだけで・・・牛缶の味ですよ。
織田 小林秀雄というのは白鳥に頭があがらない。
坂口 しかし読物の面白さはもっている。僕そう思うね。
太宰 それを思想家だの何だのと言っているけれども、ちっとも僕は・・・。
坂口 一種の漫談家ですよ、徳川夢声と同じもので・・・しかし読物としての面白さはもっている。
太宰 文章はうまいからな。
坂口 僕は徳川夢声を好きだが、好きというのは読物として・・・徳川夢声、正宗白鳥、獅子文六、これは読ませる力をもっている。
太宰 村松梢風なんか・・『残菊物語』。
坂口 僕その三人は同じジャンルだと思う。これはしかしそう馬鹿にする必要はないだろう。それはそれでいいだろう。やはり一つの読物としての力をもっているということは・・・。
平野 あの手管はたいしたものだ。とにかく読ませる。
坂口 大したことでもないけれども、高座の円朝とか、浪花節の大家とかいうのと、それは君、同じものだよ

微妙に坂口だけやっぱり趣味が小林秀雄より。ところでこの牛缶ってコンビーフのことだろ?俺コンビーフすきなんだよな。
 で、そんな正宗先生のことを思う二人の文士が出会う場所は無いかと思ったら深沢七郎が短いエッセイを書いていた。全集にもあるだろうが、これしか知らない。
書籍情報

 お話は京都で小林秀雄に偶然会って、一緒に骨董屋はいって、小林秀雄が指差した骨董品をみてるとだんだんいいものに思えてくる。そういえば昔女をゆびさしてあれがいいこれがいいといってくれた自動車の運転手がいたなと思いだす。いい話だなー、スティーブ。
 この本は他に銘木さがしというエッセイも入っていて、これもいい。読み返したらグッときた。深沢七郎はやっぱりいいなー。ちくまとか中央公論だかで文庫になってるけど、この本はその面白い所がダイジェストで読めるので見かけたら買って損は無い。

あと全集について詳しいブログがあったのでのせておく
http://blogs.yahoo.co.jp/...

小林秀雄先生のこと 深沢七郎選集1

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