恋多き女
「フレンチ・カンカン」の翌年に作られた、これぞジャン・ルノワール作品の真骨頂、といえるラブロマンスコメディー。
19世紀末から第一次世界大戦が始まるまで、パリが歴史的にもっとも華やかに繁栄したベル・エポックと呼ばれる時代の雰囲気を見事に描き出したドタバタ活劇。そういう意味では”ジャンが描いた「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」”といえるでしょう。
ジャン自身が「イングリッド・バーグマンのために作られる映画」と予言しているように、とにかくイングリッド・バーグマンの比重が高く、彼女がポーランドの公爵夫人エレナを熱演。ロラン将軍役はジャン・コクトーの秘蔵っ子であったジャン・マレー、バーグマンをめぐって争う遊び人のアンリにメル・ファーラーが起用されました。
また、やはり名作といわれる「ゲームの規則」と酷似している点を指摘されたりするなど、「カラー版・ゲームの規則」と言われることも。
ジャン・ルノワール 『恋多き女』 1956年
Collection particuliere (C) STUDIO CANAL IMAGE/TELEDIS/ELECTRA COMPAGNIA CINEMATOGRAFICA
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