Kruisafneming @ O.L.Vrouwekathedraal
キリスト降架
フジテレビ系世界名作劇場版『フランダースの犬』のラストシーン──ネロとパトラッシュが天に召されるとき、頭上にかかっているのがこの絵だ。
ルーベンスの最高傑作とされる『キリスト降架』のあるノートルダム大寺院は、アントワープの旧市街に建つ。入館料€2を支払って中へ。ゴシック様式では、ベルギー国内最大という教会内部は広い。右手の回廊を進むと、奥にこの絵がある。左手には、こちらも彼の代表作『キリスト昇架』。
『キリスト降架』の前には、右側にある祭壇に祈りを捧げるための椅子が並ぶ。ネロのように、身体を横たえることはできない。椅子の手前に設えられた絵の解説にじっと目を落としている、日本人と思われる女性の姿・・・。
アントワープの人びとは当初、なぜこれほど日本人がやって来るのか訳がわからなかったという。しかも、皆『フランダースの犬』について訊く。その後、彼らもその理由を知り、この物語にちなんだオブジェや日本人用のガイドブックなどもつくられるようになった。
しかし、物語自体は地元ではあまり人気がない。欧州人の感覚では、悲惨な状況にある少年を救わないはずはないということなのだろう。しかも、それが自らの祖先だというのだから。
ちなみに、アニメを観たことはない。TVの特番で、ラストシーンを知っている。それでも──。
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