GOGOモンスター
松本大洋。
他の子どもには見えないもの、見えなくなってしまったものが、まだ見える子どもと、その周りの人々、世界の話。
子どもは「あの世」から来て、徐々に「この世」のものになっていくのだ、ということをよく捉えている作品だと思いますし、そこがとても好きです。この本(及び松本作品)を読んで「怖い」という人もいますが、それは人間が本質的に持っている感覚に直接訴えてくるからだと思います。
ユキに注目して読んだ友人から薦められて読んだ本ですが、私はマコトの存在が大きいな、と思いながら読みました。
「この世」のものになったクラスメイト達が忌避するユキ(=「あの世のもの」)は、マコトの仲介なしに、「この世」のものになることはできなかったのではないか、と。
「転校生」という異質さを備え、クラスメイトとも、ユキとも同一の価値観を共有しない、中間的な存在のマコトに注目して読んだのは、私もマコト的な中間者だから、か?
静かな冬の夜に。
- 2008/01/03登録
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