関心空間はエンターテイメントのクチコミも満載!

新着

... もっとみる
ログイン | ユーザー登録(無料)

マイノリティ・レポート

マイノリティ・レポート

■螺旋の近未来■

フィリップ・K・ディック原作の最新映画。シドニーでは6月20日から公開されています。私は未見ですが、知人にいわせると「けっこうイケテル」らしい。

(ちなみにその彼・オーストラリア人によると、「スパイダーマン」は駄作とのこと。あれに郷愁をそそられるのは、もっぱらアメリカの人々でしょうか?)

トム・クルーズがあのダークな作品をどのように料理しているのか、気になります。ディックの世界とはもちろん別物になっているでしょうが、それはそれとして……。原作を読み返してから、7月中に見に行く予定。

ちなみに「マイノリティ・レポート」が収められているディックの短編集(早川より同名タイトル)には、「トータル・リコール」の原作「追憶売ります」も入っています。あの中で、記憶の定義について登場人物が執拗なまでに追及するくだりなど、いかにもディックらしさに溢れていて、読みながら切なくなってしまいます。

**********************************************
(追記・7月6日)

見にいってきたので感想を以下に追加します。

映画、非常によかった。お勧めです。ただし、原作とはまったく別物ですが。

時は2054年。予知能力者を使ったプリクライム(犯罪予防局)が数年前に設立されて以来、凶悪犯罪の根絶された米国社会。主人公のジョン・アンダートンに何者かによる陰謀が迫る……。

原作と同じなのは、ここまで。つまり、ディックの短編小説からは根本的な世界設定を借用しているだけで、ストーリーはまったく新しく組み立てられています。

たとえば、アンダートンは犯罪予防局を設立者した長官ではなく、実働部隊のチーフのような地位にある者として登場します。トム・クルーズの年恰好では、原作に描かれていた長官役を演じるにはいかにも無理がありましたから、これは賢明な設定変更といえるでしょう。

こういった「割り切り」が成功している、と感じました。中途半端に原作のストーリーを引きずっていない。「ディック作品の映画化で主人公がトム・クルーズ?! ……やめてくれ!」 などと、内心激しい抵抗を感じながら見にいったわけですが、それがいい意味で裏切られたといったところ。ほっとしました。(クルーズ・ファンの人には申し訳ありませんが、彼の築きあげてきた「いかにもハリウッド」なキャラクターは、やはりディックの世界とは相容れないと思います。)

生きているとも死んでいるともつかない様子で水色の培養液に浮かぶ、3人のプレコグたち。ガラスのように透明な大型ディスプレイに映し出される、殺人の予知夢。犯行現場に急行する局員たちが乗り込むのは、空に浮かぶ巨大オウムガイのような特殊車両。そして、近未来の立体ハイウェイ……。そういったガジェットを見るだけで十分に楽しめたので、ストーリーの細かい部分につっこみを入れようという気持ちは起こりませんでした。考えてみれば、米国社会の犯罪予知機構がたった3人の生身のプレコグに依存して作られるという設定自体が、脆弱なものかもしれません。

見終わってひとつ感じたのは、人は「家族愛」というお題目がにじんだものを見ると安心するのかなってこと。彼の映画については詳しく知りませんが、ヒット作を連発してきたスピルバーグという監督は、その匙加減が上手なのでしょうね。

マイノリティ・レポート

このページに
携帯でアクセス

2次元バーコード対応の携帯で読み取ってください

投稿者:
無花果
詳細情報
  • 原題: The Minority Report
  • 人名: Philip K. Dick
  • 2002/07/16更新
  • 2002/07/05登録
  • 1659クリック

このキーワードを共有する

このキーワードはコレクションに選ばれています(1)

コメント (17)

最新コメント5件

2002/07/07

yoosee ふむ、細かいこと言わなければ面白そうですな。今度見に行こうっと。

2002/08/03

雪姫 私も先日、アメリカで見てきました。フィリップ・K・ディックの原作、主演:トム・クルーズ。「やめてくれ!」と思う気持ちはよ~く分かりました。ディックの原作ってどこかしこに流れる不安感、みたいなのが常にあるじゃないですか。だから「アメリカの"白い歯の"良心」みたいなクルーズでちゃんと撮れるのかな~、と思っていましたが・・・。映画としては割と素直に見られましたが、私はやっぱり主演は彼でない方がよかったんではないかな~と思います。最初のプリクライムの逮捕の時なんて、「M:I」見てるのかと思っちまいましたぜ。「A.I」もそうでしたけど、スピルバーグが味付けすると、本来ダークな作品もどこかやっぱり「夢見心地な希望あり」で終わりますね。それが悪いとか言ってるわけじゃないですけど・・・

2002/12/05

無花果 どうもー。しばらく眠っていました。日本でも公開されているようですね。(以下雪姫様へ)「M:I」は未見です。そのうち押さえておきたい。「AI」は不評の声も多そうですが、私は楽しめました。考えさせるように作ってあるし、親子愛を期待して見にいくと裏切られますね。それがいい。

yoosee AI も単体で見れば必ずしも、悪くないんですが、「あんなオチじゃキューブリックが墓の中で泣くぞ」というのがあるのかと。

2003/01/06

あおき 私もオチのつけ方には不満が…。でもスピルバーグがやる以上、バッドな未来っていう結末にはできないのかなって気もします。

つながりキーワード (2)

Philip K. Dick の唯一のジュヴナイル Dickの短編を読んだ事があればお馴染の あんな生物やこんな生物が出てきます 一応絵本という体裁になっていますが ...

映画・ビデオMinority Report

  • (BRAVO30000W!)

フィリップ・K・ディックのSF短編小説『マイノリティ・リポート(The Minority Report:1956年)』がスティーブン・スピルバーグ監督によって映画化される...

携帯でこのページにアクセス

マイノリティ・レポート

2次元バーコード対応の
携帯で上の画像を読み
取るとアクセスできます

トラックバック (0)

まだトラックバックされていません。

トラックバックURL
http://www.kanshin.com/tb/keyword-131841

キャンペーン


ロケットニュース24

未来検索 ガジェット通信
ページの先頭へ ページの先頭へ