タタカウプログラマー
闘うプログラマー - ビル・ゲイツの野望を担った男達
1990年代のマイクロソフトでwindowsNTの開発を担ったチームについてのドキュメンタリー。
windowsNTは、その後windows2000, windowsXPへと続くマイクロソフト社製OSの基礎を提供するものであり、それまでのOSのコンセプトとは一線を画すものであった。
NT開発プロジェクトは、元DECにいたデビッド・カトラーとそのチームをはじめとする最高クラスの人材を各所から集め、約3年半の月日を経て完了した。人数はプログラマーの数だけで最大で300人にも達した。
NTはマイクロソフト社のビジネス戦略の中で重要な基盤となるソフトウェアであったため、ビジネス上からくる要求も厳しかった。
各種ハードウェアアーキテクチャへの対応、スピード、サイズ、DOSとの互換など厳しい要求が課せられた。
一方で、最高の技術コンセプトを用いて、かつ現実的に使いものになり、スケジュールに間に合うOSとするために、カーネルアーキテクチャやメモリ管理モデルをはじめ、細部に至るまで技術者同士でも白熱した議論や時には対立があった。
20世紀において最大級の複雑さをもったソフトウェアとプロジェクトを強烈な個性とユニークな組織文化で引っ張るカトラーと技術者たち。
複雑さという魔物と闘う人間の話。
熱いです。
余談ですが、この本の副題は「男達」ですが、女性のプログラマーもたくさんいました。NTのコンソール(コマンドプロンプト)や、ユーザプロファイル周りって、女性が作ったそうですよ。いずれも周囲の男達に負けず個性的な方のようです。
- 2002/07/06更新
- 2002/07/06登録
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