芥川龍之介
これまでわたしが手にしてきた現代小説の8割以上が、淡々とすすめられていくものだったように思います。それはそれでおもしろいのですが、無理やり日常から引っぺがされて、読み終わった後殴られたような気分で呆然と立ち尽くしてしまう位のがっつりした小説が好きな私にとっては、なんとなく塩コショウの代わりに芥川小説や坂口小説を手にしてしまうのです。
東京都に生まれ、実母の発狂により芥川家に養子として引き取られたという生い立ちのせいか、少々憂いを帯びた顔立ちが特徴的。古典の要素が強い芥川小説は多少読みにくい部分はあれど、色彩や比喩表現を駆使して表現される狂気や闇は深く、何度除いてみても底のない沼のよう
で。遺書にあったとされる「唯、ぼんやりとした不安」を垣間見るような気分になります。
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コメント (5)
2008/01/23
東施 芥川は私がいちばん初めに好きになった作家です。中学のときに雨の夕方に「羅生門」を読んだことを覚えています。小学校の時、先生が「蜘蛛の糸」を読んでくれたのが、芥川の作品との出会いだったんだなと後になって思い出しました。
芥川はとにかく賢かった。私は、だから彼にあこがれたのかもしれない。学生の頃の彼の写真が大好き。速くしか本を読めなかった芥川。遅くしか書けなかった芥川。計算しつくされたような文章。懐かしいです。最近読んでないなぁ。
2008/01/24
Kanna! 雨の夕方に「羅生門」だなんて雰囲気ありますね。私が最初に読んだのは「鼻」だったように思います。昔は童話を読むような感覚だったんですが、歳をとるごとに謎が解けて(?)面白いと思います。芥川先生の奥さんのエッセイを読んだことがあるのですが、奥さんから見た芥川先生が愛情深く綴られていて、非常に胸を打たれる内容でした。自殺の数年前から「自分は生きていても仕方がない」と相当に落ち込んでいたそうで、その頃の作品は鬼気迫るものが多いですねー。
2008/01/25
東施 プロポーズの手紙、読んだことありますか。とってもいいですよ。自殺した芥川に対して、「お父さん、よかったですね」と奥さんは言ったんです。神経衰弱や不眠症やらいろいろあって、随分芥川はつらかったようです。そういうものから解放されて、楽になれてよかったと奥さんは思ったんでしょうね。
2008/01/26
Kanna! 時には、四方の壁が迫ってくるといって、家から飛び出たところを帰ってきた文さんとバッタリ出くわすなんてこともあったそうです。実はその手紙を読んだことがなかったのですが、いま検索してよんでみました(笑)。真摯で、やさしい、なんとも微笑ましいかわいい手紙でした。自分は手紙でプロポーズしておきながら、返事は文さんの口から聞きたいだなんて、ずるい感じもしますが、手紙ならではの良さもあって、こういうのに文さんは支えられていたんでしょうか。
2008/01/27
東施 そうかもしれませんね。
つながりキーワード (5)
芥川龍之介『羅生門・鼻・芋粥』
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はい、好きです(笑) ただし、こちらも初期と晩年の作品限定ですが。 晩年の作品は特に好きです。えもしれぬ暗さが たまらない感じです。 好きな作品は「或る阿呆の一生」「河童」「大導寺信輔...
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とくに「桜の森の満開の下」というはなしがだいすきで、 何度も思い返してしまう。 人の内面を描くのが非常に上手な方で、知らないうちにぐいぐいとひきこまれてしまい、きがついた...







坂口安吾


