マダムタッソーガオマチカネ
マダム・タッソーがお待ちかね
ミステリ初心者のくせに、読んだものの感想を右から左に流していこうという意図で細々と続けるキーワード。単なる読書メモ以上のものではありません。よって下の記述は虚偽誤解を多く含んでいるかもしれません。というかミステリなんて読む暇あったら勉強しろよ、と自分で自分に思いますけど…
さて今回はラヴゼイのミステリ。私にとっては初めてのラヴゼイ。この人、顔写真がいいですね(ハヤカワ文庫のもので確認)。コロンボで悪役になりそうな感じの、ニカーっとした笑い顔がステキです。
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19世紀末のイギリス。写真師の助手がワインに入った青酸カリを飲んで死ぬという事件が起きた。グラスではなくデキャンタに毒が盛られていたことから、警察は殺人の方向で捜査を進め、ほどなく、写真師の妻が逮捕される。どういうわけか妻はあっさり罪を認め、自分が助手に脅迫された上で殺人に及んだことを赤裸々に綴った文書を公にした。裁判では死刑の判決が下される。
しかし、警察への匿名の投書から、自白の内容とどうしても矛盾する一つの事実が浮かび上がる…
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題名の「マダム・タッソー」とは勿論、マダム・タッソー蝋人形館のこと。ビートルズの「サージェントペッパー」のジャケットに写っている人形とかは、ここの所蔵物ですね確か。原題はWaxwork。蝋細工ってとこでしょうか。邦題のほうが味わい深いかも…。当時は殺人鬼や処刑人の蝋人形を作って展示してたんですねぇ。(今はどうなのでしょうか)
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道具立てに凝った歴史ミステリかと思いきや、実にまともな本格推理です。最後、気が付くと、二つの相容れない解釈が、事件の論点になっていて、さらに、最初の「事実」が、それを解く鍵になっている。で、ちゃんとクライマックスでそれが解けて、最後に、探偵の「説明」がなされる。
すごく話の流れが綺麗だと思いました。それに薄い(二百数十ページ)し読みやすいです。
- 2002/07/08更新
- 2002/07/08登録
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