昭和21年生まれの歌
1989年に日本コロムビアから発売されたシリーズCD。
焼け跡に流れた「リンゴの唄」が、敗戦直後の日本人に希望を与えたという。
その「リンゴの唄」をはじめとした昭和21年のコロムビアのヒット曲が当時の音源で収録。
昭和21年元旦の新聞の一面の複製が封入。
スクラッチ音が残るのはSPレコードから起こしたからかも?
再販を望む声が多いシリーズ。
リンゴの唄(霧島昇、並木路子)
愛のスイング(池真理子)
麗人の歌(霧島昇)
可愛いスイートピー(並木路子)
港に灯のともる頃(柴田つる子)
悲しき竹笛(奈良光枝・近江俊郎)
別れても(二葉あき子)
ワカランソング(高倉敏、近江俊郎、渡辺一恵)
旅役者の唄(霧島昇)
銀座セレナーデ(藤山一郎)
敗戦後、諦めとも開き直りともつかない日本人が、無理矢理明るく振る舞っているような曲が多い。
このミステリーがすごい 2008の第3位になったディヴィッド・ピースの「TOKYO YEAR ZERO」は
敗戦直後の日本が舞台で「リンゴの唄」が、闇市の中を、バラック小屋の脇を、死体の転がる街を繰り返し、繰り返し流れていく。
本を読んだ後に「リンゴの唄」を聞くと明るい曲の陰に行われていた出来事が見えて興味深い。
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コメント (2)
2008/02/13
雲衣。 興味深いKWありがとうございます。戦時中に禁止された「流行歌」のリストを見てもかなり面白いことを発見します。たとえば『二人は若い』とか『もしも月給が上がったら』のように明るい曲、逆に『戦友』とか『枯れススキ』のような厭世観を感じさせるものも禁止です。以外なのは軍歌が意外と禁じられていることです。面白いのは『蛍の光』(楽曲がアメリカの曲であったため)、不思議なことに『仰げば尊し我が師の恩』が1944年4月から禁止。そして、多くの禁じられた流行歌が敗戦後には復活しています。明治大正昭和と日本の近現代史を調べると調べるほど戦前戦中と現代日本が変わっていないことを発見して溜息が出ます。そういえば《諦めとも開き直りともつかない日本人が、無理矢理明るく振る舞っている》のは敗戦直後も現在も同じような気がします。。。/笑。
2008/02/14
boteto コメントありがとうございます。戦時中に軍歌が禁じられているとは興味深いですね。天皇崩御の時や、地震の時にも些細な歌詞の部分で禁止になったり、放送を控えたりしたのは冗談みたいな気さえします。でも禁止になったことで鮮明にその歌が時代と結びついてしまうのは面白いです。このCDシリーズは昭和19,20年は音楽を聴くどころではなかったのか2年で1枚のCDになっています。時の流れとともに人の記憶が変わっていき、歴史さえ変わったりしますが、今自分が実際には知らない過去に思いを馳せているように、後生の人が現在をどんな眼で見て、どう感じるかを想像すると楽しいです。
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