「ツバル チキュウオンダンカニシズムクニ」ゾウホバン
「ツバル 地球温暖化に沈む国」増補版
神保哲生(じんぼう てつお)というビデオジャーナリストの本。
私がツバルという国を知ったのは、NHKのイベントで「子どもニュース」の中のニュース記事を読んでビデオをとってもらえるというのに参加したとき。数年前のこと。ツバルという国の名も、地球温暖化のために沈んでしまう国だということも、そのとき初めて知った。
その後ニュースなどでツバルの名が出るたびに、気にはなっていたが、積極的にいろいろ知ろうとしていなかった。
図書館の新購入図書案内でこの本を知り、読んでみた。思っていた以上に事態は深刻だった。何年か後に国土が完全に海に沈んでしまうということは、間違いのない事実だった。それ以上に怖いのは、もう今現在日常的に国が海水につかっているということだった。海岸線から海水が陸地に来るだけでなく、地面から海水が吹き上がってきて洪水のような状態になる。
裏庭で作っていたプラカ(タロイモみたいなもの)も海水によって、できなくなる。数百メートル沖合に出ればいくらでも釣れていた魚が、ずいぶん沖合まで出なければ釣れなくなった。つまり自給自足できていたのが、できなくなった。
国民は世界一平和で住みよかった国を捨てなければならなくなっている。それも、自分たちのせいではなく、他国が出す温室効果ガスのために。
「京都議定書」のことも私はもっと勉強しなければと思った。なんせ日本は1人あたりの二酸化炭素排出量が1997年の調査で、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ドイツ、ロシア、韓国についで多いのだから。しかし、日本の倍以上の排出量のアメリカが京都議定書を無視しているのは、許せない。大国のエゴだと思う。ツバルのことは他人事ではない。いつ島国日本も同じようになるか、わからない。
環境問題に興味のある人は、読んでください。そうでない人も、ぜひ。
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