『スプートニクの恋人』
村上春樹が書いている小説は、この人類の歴史において類いまれなる時代、すなわち、ついにテクノロジーの発達がわたしたち人間の制御可能な領域とレベルを遥かに超えてしまった時代に、わたしたちが、この傷つきやすい「やわな魂」をかばうがゆえ、苦しみ、時には、その魂が残っているがゆえ、生きる歓びにうち震え、そうしたことを繰り返しながら、だんだん、少しずつ、少しずつ、本当の自分になっていくために必要な「新たな象徴体系」を作り上げることを目論むものだとわたしは思う。村上春樹はこんな風に叫んでいるように、わたしには聴こえます。
「芸術なんて、くそくらえだ。これは、ぼくらが生き残っていくためのマニュアルであり、教典なんだ」と。
でも、これはわたし自身の内なる声なのかも知れないのですが。
- 2008/02/27登録
- 347クリック
- メイン
- コメント(0)
- つながり(7)
- トラックバック(0)
コメント (0)
まだコメントされていません。
つながりキーワード (7)
オン・ザ・ロード (世界文学全集 1-1)
- (yuriko)
『風の歌を聴け』に出てきたんだたっけ?いや『スプートニクの恋人』だね。 スプートニクとビートニクをかけていたような・・・。 そのときはすっごく気になる作品だったので、瞬間...
スプートニクの恋人
- (れお)
まず喩えかたに舌を巻いちゃいます。 おもしろい喩えする人だな、というのは感じていたけれど。例えば「春の熊のように」とか? ここに来て圧巻というか、圧倒されたと言うか、そ...
スプートニクの恋人
- (Takky)
がーっと読んで印象に残った言葉は、 「心を落ちつけて、いろんなものごとに注意深く耳を澄ませること」 「ぼくとはなにか?ぼくはなにを求めてどこにいこうとしているのか?」...
スプートニクの恋人
- (The-wind-up-bird)
村上春樹の小説って、どうして読むたびにこんなにも印象が違うんだろう。不思議。 このお話、すごく好き。 あんな文章どうやったら書けるんだろう。恋に落ちた瞬間をあんな文章で...
スプートニクの恋人
- (★ひつじ)
久々に晴れた一日で読みきりました。 と、言うのも、読みやすかった。 でもなんとなく若返ったなって言う感じも見受けられました。
村上春樹
- (らる)
『スプートニクの恋人』をさっき読み終えたばかり 春樹さんは、高校生の時にすっごくはまってた 『スプートニク』は、3年前に学校の先輩から借りたんだけど、ずっと返してないの、、、という...
kafka on the shore
- (ゆうき。)
発売したのが9月12日で、買ったのはその日、 読み終わったのも確か数日だった春樹君の新作『海辺のカフカ』。 これについてはいつか書こう書こうって思っていたのだけれど、 つ...







kafka on t...
スプートニクの恋人


