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『米国“闇”へ』“Taxi to the Dark Side” (べいこく やみへ)

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イラク戦争後、アメリカの捕虜収容所で行われた虐待の実態と、その背景を追うドキュメンタリー。

当時、ネットに流出した、捕虜に暴行を加える米兵たちの、にこやかなスナップ写真(背景には裸にされた捕虜が、ピラミッド状に「積み重ねられ」ている)が記憶に新しい。

その、悪びれない軍人たちの笑顔は、先日、フレデリック・ワイズマン映画祭で見た、精神異常犯罪者の矯正施設を描いた『チチカット・フォーリーズ』に出てくる看守たちの、自分たちの日常になにひとつ疑問を抱かないまま、患者を非人間的に扱うその表情にそっくりで、50年前から人間が、自らの責任の所在が不問にふされる場所で、いかに残忍に振る舞えるか、その本質が変わっていないことに改めて震撼する。

『チチカット~』の時代は、出演者(被写体)に、映される=その向こうの多くの人間に見られる、という意識がなく、それが隠蔽された実態を暴くのだが、現在においては人は、キャメラの前で観客の目に応えて演技をしてしまう。

『米国“闇”へ』で、当時の暴行の模様を語る軍人たちのしおらしい態度と、流出したスナップに写る残忍な笑顔の対比はどうだろう。この、きわめて密室性の高い空間で、プライベートに映されたデジタル・カメラのデータが、ネットの波に乗って世界中に流布されることがなければ、20世紀の誇る文化である映像でさえ、その隠蔽された真相を白日の下に晒すことはできなかったのだ。

“Taxi to the Dark Side”予告編
http://www.youtube.com/watch?...

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3月3日放映のNHKの番組紹介より

BS特集 33か国共同制作 民主主義~世界10人の監督が描く10の疑問「米国“闇”へ」

民主主義は本当に人類共通の価値観となり得るのか、世界33か国の共同制作の米国編。民主主義の旗印の下、テロと闘う米国が容疑者を「拷問」した矛盾。アメリカ人のギブニー監督は、アフガニスタンで無実のタクシー運転手が拷問の末に死亡した事件を軸に、被害者、米軍の調査官、政策立案者へのインタビューを重ね、米国が抱え込んだジレンマを描いた。「民主主義の内部で、民主主義が脅かされる危険性」という疑問を提示する。

『米国“闇”へ』“Taxi to the Dark Side”

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コメント (1)

2008/03/04

雲衣。 いま読んでいる本の中に『憎悪の世紀』というのがあるのですが、考えていた以上に人類は残虐です。近現代人のバカさ加減を直視するために『ポル・ポト』も読み始めました。もし仮に「科学」と「民主主義」が人類の辿り着いた最高地点だとすれば 間違いなく「この人たち」は滅びるでしょう/笑。

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アフガニスタンから父親と一緒にアメリカへ亡命した主人公が、恩人の願いを叶えに、そして自分の過去と決着をつけるために母国を訪ねる物語。2003年にアメリカで発表された小説で...

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