人類史上最高の育種家はこの人!
ルーサー・バーバンク
LUTHER BURBANK
1849-1926。アメリカが生んだ人類史上最高の育種家。エジソン、ヘンリー・フォードと並んでアメリカ合衆国の3大発明家と称された時期もある。
育種を志す者にとっては神様的存在であり、もちろん私のヒーローでもある。
彼はありとあらゆる植物種を育種し、育成した品種数は3000にも及ぶと言われる。ジャガイモの『バーバンク』は彼の傑作のひとつで、病気に強い上、収量は当時の品種の3倍に及んだというから、伝説の品種と言っても良いであろう。後にはジャガイモ大飢饉で人口が激減したアイルランドを復興させる品種ともなった。また、1872年に育成された『バーバンク』から、1912年に枝変り品種として生まれた『ラセットバーバンク』は、今でもアメリカでは生産量No.1品種である。ちなみにマクドナルドのフライドポテトには、この『ラセット・バーバンク』が使われている。
さらに彼は、将来の人口爆発や砂漠化進行による食料不足を予想していたのであろう。気が遠くなる程の研究を重ね、トゲなしの食用サボテンまで育成してしまったのだ。
この食用サボテンの他に、プルーンやスモモなどは、今でも彼が育種した品種を簡単に買うことができる。
バーバンクの残したこんな言葉がある。
「バレイショの種子を播いてみよ、そうすればあなたは遺伝の鉱山を叩くのだ。
その不確かさにおいても無限であるが、またその可能性においても無限であるのだ」
つまりバーバンクは、「鉄や石油を二次利用することによって人類は豊かな生活を送れるようになってきたのに、まだまだ植物の力を十分に利用できていない。植物こそ無限の力を秘めた未活用の資源である」というメッセージを、100年も前に発していたのだ。
- 2011/04/26更新
- 2008/03/19登録
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コメント(4)
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2008/03/24
プッペ こんにちは。この方、ぜんぜん知りませんでしたが、とても興味があります。おススメの伝記とか書籍がありましたら教えていただけると嬉しいです。
2008/03/25
育種家 竹下大学 プッペさん、こんばんは。大変残念なことに、ルーサー・バーバンクの著作や伝記は、日本では今現在すべて絶版なのです。
代わりといってはなんですが、工作舎の『植物の神秘生活』¥3800の214-228ページには、バーバンクについて触れられています。この本はバーバンクの他にも、色々な分野の学者と植物との関わりについて触れられている非常に興味深い本です。
ひょっとしたらプッペさんは、バーバンク以上に興味を惹かれる人に出会ってしまうかもしれませんよ。
プッペさんのお陰で、私もちょっと読み返してみようと思いました。近々キーワードに登録するかもしれません。(笑)
2009/01/05
個人育種家 西川公一郎 育種家 竹下大学さん
お久しぶりです。いつも楽しく読ませていただいています。
今回は私も非常に興味を持っているルーサー・バーバンクについての記事なのでコメントさせていただきました。
ルーサー・バーバンク氏については http://oak.zero.ad.jp/nexus/... をまずは読まれてはいかがでしょうか。 概要がかかりやすくまとめられています。 また、とげ無しサボテンはこれからの気象変動に伴う水不足下での食料生産や主要作物と競合しないバイオエタノールとして今後重要になると東京農大の湯浅浩史教授がお話になられています。湯浅先生の書籍は児童向けが多いですがとても解りやすいですよ。
2009/01/06
育種家 竹下大学 西川さん、 バーバンクについては色々な方が解説していらっしゃいますが、やはり何と言っても本人の著作を読むのが一番です。それから湯浅先生にとってのヒーローもバーバンクだと直接伺ったことがあります。








