バベル
何が感動したかって?
瀕死のケイトブランシェットをヘリに乗せて
旦那役のブラットピットが、
せめて、お金だけでもと財布からドル札を取り出して手渡そうとしたとき、
穏やかな表情で首を横に振った
モロッコ人のガイドの表情です。
「一人しか養えないですよ。」
とアラビア風の返しをしたやさしい青年。
考えてみれば、彼がこの映画で一番「良いやつ」だったかもしれない。
時には、ブラットピットから罵られても、常に「被害者のために」最善を尽くそうとしていたのは彼だけだった。
子供をおいてけぼりにして旅行に出る親(もちろん子供に関わる問題もあるけど・・)
レミントンを現地の人に渡す親。
子供に、そのレミントンを渡して、ジャッカルを撃つようにと言う親。
子供の内面の葛藤に気づかない親。
あきらかに飲酒運転の甥と国境を越えようとする叔母。
何もやましいことをしていないのに、変な被害者妄想で国境を突破する甥。
目の前に、瀕死の状態の人間がいるのに、暑いからバスを動かせというフランス人とアメリカ人。
そして、バスは行ってしまった。
みんな、「悪い人」ではないけど
どこか、「醜い適当さ」が見受けられる。
う~ん。
考えさせられる映画でした。
でも、最後に皆なんとなく
「わかりあえた」気がして良いなあと思いきや
一番かわいそうなのは、モロッコの少年二人とそのご家族なんではないだろうか?
等々、さらに思考の深みにハマっていきました・・・。
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