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加納一朗 (カノウイチロウ)

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昭和40年代に花開いた《SFジュブナイル》というジャンルがあります。当時は学園を舞台、ミドルティーンを主役にした冒険小説が、それまでの探偵冒険ミステリーものからSFファンタジーものに移ってゆく過渡期でした。

これに呼応するように、NHKテレビでも連続ドラマ《少年ドラマシリーズ》が放映されます。

同シリーズはその初期に小林信彦氏の《怪人オヨヨ》他の(探偵冒険ミステリーの流れの)作品も放映されたり、まさに日本書籍界の《ジュブナイル》史を映像の中に投影していった番組だったと思います。

このTVシリーズで多くの原作を提供した眉村卓氏の作品は、今日、《講談社 青い鳥文庫》で復刻されています。しかし《SFジュブナイル》界に参画した作家はメジャーなかただけでも二ケタはいらっしゃったのであって、眉村作品以外で(今は)出版の絶えてしまった名作が相当数あります。ちょっと寂しいですねー。

ましてや、《少年ドラマシリーズ》選外だった“ジュブナイル作家さん”の作品に至っては、その絶版確率がさらに!高まります。たとえば「昭和ジュブナイル」を初期怪盗ものから末期SFものまで連綿と書き続けた“長老級の”加納一朗氏などは、その代表作の多くが朝日ソノラマからの出版でしたので、朝日ソノラマが解散・消失した今は、もっとも作品の入手が難しいライターさんになってしまいました。

朝日ソノラマと言えば、加納氏の創作活動がもっともエネルギッシュだった41歳当時の作品、『夕焼けの少年』(1969年初版 / '75年に文庫化)を持っています。

これが今や、(黄ばんだ)文庫本でも定価の3倍(!?)で取引されてますからねー。たしかに、個人的には「どんなにカネ積まれたって売るかぁ!」ってほど想い出の詰まった(^^;一冊ですから、その相場自体には“納得”なんですけど。かと言って、そうやって世間と(特に若い世代から)は縁遠くなって忘れ去られてゆくには惜しい。惜しすぎるよぅ、と嘆く自分もいたり。


加納一朗

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すっぽんはむ画像 投稿者:
すっぽんはむ
詳細情報
  • 発売元: 朝日ソノラマ(2007年 解散)
  • 2008/03/14登録
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