進開屋
東京・千石にある昭和初期にタイムスリップしたような蕎麦店。不忍通りから千石2丁目の商店街に入り2分くらい歩くと左側にある。
まさに昔の商家そのものといった出桁造りの木造の建物は1931年(昭和6年)の建築だそうで、今もほぼ建築当時そのままの外観を保っている。店の内部もほとんど手が加えられておらず、時代を感じさせるものに囲まれた趣のある空間になっている。店の名が入った大きな古時計、古めかしい値段表、2階に上がる板張りの急な階段、積み上げられた蒸篭、年季の入った神棚などの数々・・・。さらに店頭には「特製天丼」「生蕎麦」などの文字が入った昔ながらの行灯があり、それがまた風情をいっそう醸しだしている。
建物は文化庁によって有形文化財にも登録されているらしい。
そしてここからが肝心。
お店は古い建物を売り物にしたりすることなく淡々と営業しているのです。
別に意図して古いムードを出しているのではなく、ごく自然に古びているお店なのです。
そこがいいのだ。だからいいのだ。事実、値段もお手頃。
もり・かけ¥430
天もり¥730
天ざる¥780
野菜天せいろ¥600
とろろそば¥650
など。
自家製の蕎麦はつるつるしていておいしい。
他に丼物などもある。
もう20年以上前、白山に住んでいた時、小石川植物園近くにあったわが家から家族でたまに歩いてこの店に行き、蕎麦を食べていました。さすがに今はやっていないようですが、当時は背筋をピンと伸ばした店の老婆が番台のようなところに座って客の注文を全て筆で記帳していました。その姿を見て子供心にある種の畏敬の念を覚えたものです。
先日ひさしぶりに訪問したが、昔のままのたたずまいで営業していて感動。今も近くに住んでいたら週に2~3回は通ってしまいそうです。
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