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イケザワナツキ

池澤夏樹

詩人、芥川賞作家、エッセイスト...さまざまな方面で執筆活動、講演、トークショーなどをしています。

私のお薦めはまず何よりも、『南の島のティオ』というおとぎばなしのような短篇集です。月刊MOEという雑誌の新刊紹介ページに出ていたのを見てなーんとなく購入。読んで虜になりました。しかも、何か読んだことのある話...と思ったら、中の1篇が『詩とメルヘン』に掲載されたものだったり。『詩とメルヘン』も買ったのはほんの一時期なのに、憶えている方が自分的に珍しいくらいでした。

長編では『すばらしい新世界』、チベット(ネパールの間違いでしたねハズカシイ)の奥地に風力発電設備を建設しに行く日本人技術者のお話で、クライマックスにはちょっとした冒険もエピソードとして添えられます。

旅ものでは『ハワイイ紀行』。ハワイに対して一般的な憧れもクソも持っていなかった私ですが、これを読んで、ハワイ→ハワイイと自分の中での響きも変わりましたし、あの諸島が地球に存在することが偶然を通り越した奇跡のように感じました。実際に社員旅行がハワイイに決まった時には大喜びしたものです(笑)。所詮は団体旅行ということでワイキキ周辺しか行けませんでしたが、いつかは他の島やミッドウェイ島にも行ってみたい!

特に池澤さんに影響を受けた点といえば、どうも私には破滅願望があるようなのですが(幼少時の『日本沈没』にはじまり、天変地異もの、災害パニックもの、疫病パニックもの、核戦争ものがスキなんです、困ったことに。いや、人が死んでいくのを見るのが快感なんじゃなくて、その期に及んだ時の人間の心理描写にすごく惹かれる感じなんです)、池澤さんが『楽しい終末』の中で取りあげたJ・G・バラードの一連の作品とか、ネビル・シュートの『渚にて』とか、モルデカイ・ロシュワルトの『レベル・セブン』まで、結構昨年は色々読みました。そしてまた池澤さんの著作に戻ると、終末的なモチーフの数々が、先駆者へのオマージュであることが分かります。

『やがてヒトに与えられたときが満ちて…』の主人公の"金属病"がバラードの『結晶世界』をなぞっていたり、『北への旅』(短編)の主人公が、『レベル・セブン』作中において、死を承知で放射能に汚染され尽くした地上に旅立つ夫婦に重なったり、彼の目にする"人為的悲劇によって死んだ世界"が、『渚にて』の、滅びゆくメルボルンにリンクします。そしてこれらを読んでいるとちょっとウットリしてしまったりする自分は、まったく困ったちゃんだなあと思うのでした。

下は公式サイトではなくてファンサイト。サイトのオーナーが忙しいらしく更新が止まっておりますが、著作リストの補完が待たれます。
http://www3.famille.ne.jp/...

池澤夏樹

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applemint

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