パラダイスキス
Paradise kiss
nanaやご近所物語で一躍有名になった矢沢あいの作品…。
ジッパー誌上で連載されていた漫画作品で、漫画版は五巻分。
…とまあ、らう君は別に矢沢あいのファンではないのだが、一応nanaもご近所も下弦の月も読んでいる。
ご近所物語の続編的扱いになるんだろうけど…でもパラキスのほうがクールでかっこいい感じ、かな。
いわゆるスピンオフ作品みたいなノリかと。
主人公は早坂紫(ゆかり)。容姿は美しいがいまいちダサい有名進学校所属の女子高生。
街中で突然、矢澤芸術学院の学園祭でモデルにならないかと変人グループに声をかけられた。
その変人グループのリーダーにしてインディーズブランド『パラダイスキス』のデザイナー、小泉譲二に翻弄される毎日が始まり…!?
みたいなあらすじかな。
最初は思い切り嫌がるキャロライン(紫ちゃんね)が可愛いというか何と言うかw
nanaでも思ったんだけど、わかりやすいハッピーエンドや社会的?な展開は期待しないほうがいいのだろう。
それでも話としての筋は通ってるから、僕はよいと思うんだが…好き嫌いは結構わかれる作品だという理由は、きっとそこなのだと思う。
パラキスの見所は…そうだねえ、やっぱりカッコヨサだね。
まあ載っていた雑誌が雑誌だからなのか、矢沢あいだからなのか…
そしてキャラ達がインディーズブランドで服作ってたりするからなのか…
作品そのもののファッションセンスは、手抜かり無く高い。
世界観はかなり濃いのだが…設定なり小物なり舞台が半端なくオシャレだと思う。
らう君個人としては、前髪パッツンはあまり好きではないけれど…しかしそれが半端な長さより断然目力を発揮できる髪型であることや、服に綺麗に合いやすい髪型であることは確かに間違いがない。
ヴィダルサスーンのCMのアムロちゃんとか見てるとそれはよくわかるし。
最近前髪パッツンはやってるから、街中でもそれはなるほどだなと思う。
一応僕も前髪オンリーのウィッグはもっていたりするのだが…それはともかく!
ヴィジュアルなセンスだけは読んでとしかいいようがないのが、歯がゆい。
表紙だって、かなりかっこいいと思うんだがなぁ。
電車の中で読んでても微妙な顔されないもん。
恋愛を描く作家には、恋愛の総合的な形を大事にするタイプ(様式美とでもいうのか)と、恋愛の一瞬の気持ちのきらめきの演出を第一に考えるタイプ(感覚的?)がいるように僕は思う。
矢沢あいは良くも悪くも後者だと思う。
nanaでもそうだったし、このパラキスでも勿論そうだ。
つまり、社会的にも綺麗な、全員が納得できる終着点を用意しづらいタイプの物事を書くことが多い。
しかし、細かい感情のクローズアップは大変見事なものだし、結果落ち着いた形はどうあれ、キャラクターの心情の元にストーリーを演出していると思う。
それに…一瞬一瞬のリアルな気持ちは、女性読者の共感を呼ぶのだろう。
せつなさ。痛さ。辛さ。はがゆさ。愛しさ。
リアリティの吹き飛んだ極彩色の世界で語られる、自分もどこかで知っている『リアル』な気持ち。
…矢沢あい作品の良さは、きっとそこにある。
ま、受け付けない人も多いんだけどねぇ。僕のまわりじゃ評判悪いし(苦笑)。
でも僕は漫画家としての力量は(作品への好き嫌いを除いても)、とても高いと思うぞ。
- 商品名: Paradise kiss (1) (Feelコミックス)
- 価格: ¥900
- 著者: 矢沢 あい
- 出版社: 祥伝社
- 発売日: 2000-04-07
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- 2008/03/28登録
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