なうしかカイドク ゆーとぴあノリンカイ
ナウシカ解読 ユートピアの臨界
稲葉振一郎著。宮崎駿『風の谷のナウシカ』(以下『ナウシカ』)の解読本。
ジブリ作品の「解読本」としては、私の読んだ中では異色かつ白眉の一冊。『ナウシカ』をユートピア文学と捉え、作中からさまざまな論点を提起し読み解いていく。かなり衝撃を受けました。
著者の稲葉さんは現在、明治学院大学助教授。専攻は、なんだっけ・・・倫理社会学?
1996年(七年前)初版発行。現在読み返してもまったく違和感を感じない、現代的な視点(むしろ出版当時より現代的だと思う)を感じさせる。ユートピア論そのものがすぐれて現代的なせいかもしれないが。
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「政治」と「倫理」を巡る様々な問題について考えさせられる一冊。個人的には、この本からノージックらのリバータリアニズム、テロをめぐる問題(文中では加藤朗が紹介されてるが)、ハンナ・アレント・・・と興味が広がりました。
解釈や論理の是非はともかくとして、ナウシカをネタにそっち系を考えてみたい方にはお勧め。あと、「忘却の穴」とか万人が体制にとって潜在的に絶対の敵となる「状況」にゾッとしたい方にもお勧め。やっぱり現代的だなぁ。
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コメント (2)
2002/07/17
SSMG そう云えば昔図書館で借りて読んだ記憶が。
2004/04/19
SSMG こちら→(http://www.kanshin.com/index.php3?...)とセットでもう一度読むことにします。宗教学とユートピア論、ぶつけてみたらどうなりますやら。
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