ミノル ヤマサキ/ワールド・トレーディングセンター
Minoru Yamasaki / W.T.C.
911アタックによって跡形もなく消滅したWTCは
設計/建設に1966-1977をかけ
地上に建っていたのは四半世紀にも満たない
近代建築の歴史に残る薄幸な建物となった。
設計したミノル・ヤマサキは1986年に亡くなったから
あの衝撃的映像を見ていないが
生きて見ていたら
1951年に輝けるモダン建築としてセントルイスのスラム街に建てられながら
犯罪の巣窟と化した為72年に市当局の手で爆破された
出世作の高層住宅〈ブルーイット・アイゴー団地〉を鮮烈に想ったに違いない。
巨大建築とは人類の背負った不幸の異名である。
子供の頃、
本物の神風アタックを米軍側から撮った映像
空しく海に墜落する特攻機 見るたび
ああ、せめて体当たりを成功させてやりたかった。
悔しく無念の思いを噛み締めてきた。
911の《映像・ヴィジョン・イリュージョン》を私は
あの戦で空しく死んでいった総ての
特別攻撃隊・隊員の霊前に供物として捧げることを恥じない。
或いは地上戦で死んでいった兵士達に。
21世紀後半を待たずに
やがてこの日は
第三世界と被抑圧地域の総ての人々にとって
《国際反米行動記念日》として
永久に記憶される日となるだろう。
また、それを
アメリカ占領下の時代に生まれ
今も日本に駐屯する強大な米国軍隊の
監視の下に生きるものとして
強く願う!
日本は決してまだ真の「独立国」ではない。
(一年経った2003年の今も気持ちは変わっていない。)
- 2003/09/12更新
- 2002/07/19登録
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コメント (12)
最新コメント5件
2002/07/22
スズキシゲオ あらあら人類の墓標(苦笑)。久しぶりに聴きましたね。別に建築って不幸でもかまわないと思いますよ。僕はこのKW文章の「建築」にはもっと深遠な捉えかたでもあるのかなと思ったもので。でもこれはもっと詩的な意味だったんですね。詩的な屋上屋で返されているようなので。では再びの問いかけです。雲依さんの「建築」の定義はどのようなものでしょうか。いまだ捉え方が掴めません。また同じように「衣服」なども不幸の異名なのでしょうか。
2002/07/23
拾得 「すべての巨大建築は人類の墓標である。」うーん、勉強になるな。道具を持つようになった猿の宿命?
2002/09/25
雲衣。 棚の移動をしていたら美術出版社から68年に「現代建築家シリーズ」として出た『ミノル・ヤマサキ』が出てきた。写真は二川幸夫。建築中のワールド・トレード・センターは模型と図面のみが終わりの頁に登場する。面白い!ミノル・ヤマサキ研究を始めるつもり。
2004/03/30
icco nico ヒルズの回転ドア事故を知った時、このKWを思い出してしまいました。
2004/09/06
雲衣。 松山巌の『建築はほほえむ/目地 継ぎ目 小さき場』を読んでいたら興味深い意見があった。《 24 人間がつくり上げた風景はすべて「恐怖」から生じたという意見がある。
風、雨、厳寒、酷暑、地震、雷、虫、獣、敵軍、火事、病気、犯罪、盗み、
といった、さまざまな恐怖に抗するために建築や街はつくられてきた。しかし、そうして恐怖から逃れるためにつくられてきた建物、その建物の集積地である都市が、凶悪犯罪や交通事故、さまざまなパニックといった新たな恐怖を生み出すのはなぜだろうか。
人間が大自然や敵に対してつくり上げた、人工的な風景のすべてが、「恐怖の風景」であるとしたら、ひょっとして巨大な建築、巨大な都市は現代人が恐怖を克服した証ではなく、現代の、新たな、巨大な恐怖を表現しているのではないか。》、、、
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