尾西の(アルファ米)山菜おこわ
私の会社は、社員に一つずつ非常用持出袋を支給してくれている。だが、私の袋は、机の裏の非常に持ち出しにくい場所に押し込まれていて、ほとんどその存在を意識することはない。
もちろん来るべき大揺れの時には、嫌でもその存在を思い出すのだろう。だがそれ以外にも、思い出させてくれるきっかけが一つだけある。中に入っている食品類の(保存保証期間切れに伴う)交換の時だ。昨日がその日で、管理課の人が来て、山菜おこわの新しい物ですと置いていった。
おこわなんて入ってたか?と、袋を引きずり出して、中をかき回してみると、確かにそこには旧おこわ。期限を見ると、「2008.4.11」……というわけで、今日(4月12日)の昼ご飯にしてみた。
作り方は簡単。切り口を裂き、チャックを開けて、乾燥剤と調味粉末の袋を取り出す。調味粉末は開けてふりかける。乾燥剤は鼻に詰める←ウソ。そして熱湯を注ぎ、チャックを閉じる。あとは20~30分待つだけ。ちなみに水でもできるようだ。その場合は60~70分かかると書いてある。
今は常時で、簡単に熱湯も調達できるので、熱湯で作ってみた。(おおよそ)20分後。チャックを開けてみると、カラカラの粒状だった内容物が、ちゃんとした山菜おこわになって湯気を上げていた。マジック。
ちゃんとお椀に移して箸で食べようか、と思ったが、防災訓練だと思い(20分前には「常時だから熱湯」などとぬかしていたのは秘密である)、パッケージのまま、付属の小さなプラ製スプーンで食べてみた。
なんと、驚くほどちゃんとしたおこわである。もち米の風味が頼もしい。被災時にこれが食べられるならありがたい、と思った。今まで存在を完全に忘れていたことをお詫び申し上げます。おこわさん、すみません。
で、量が結構多めだったので、残しておいて晩飯でも食べることにした。もちろんこれは防災訓練なので、電子レンジでちゃんと再加熱したいと思う。
ちなみに、製造元の尾西食品株式会社は、1910年にでんぷんのアルファ化加工技術を開発し、1944年(時期的に想像がつくかもしれないが、当時は軍需製品として開発された)からアルファ米の工場生産を開始したパイオニア。
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