京焼きでつくる洛中洛外の世界
一五七四(天正二)年に織田信長が上杉謙信に贈ったと伝えられ、
狩野永徳が描いたとされる、
国宝の上杉本「洛中洛外図屏風」を体感してもらおうと、
京都市山科区の清水焼団地にある「ギャラリー洛中洛外」が
屏風を再現した陶板を七年がかりで完成させた。
焼成や絵付けに京焼の技術駆使したといい、
「京焼の可能性を引き出せた。見て触れて楽しんでほしい」と話している。
「洛中洛外図屏風」は、御所や清水寺、祇園祭など東山方面の図と、
嵐山の紅葉や金閣寺の西山方面の図の二枚一組で、
大きさはそれぞれ高さ約一.六メートル、横約三.六メートル。
清水焼を展示、販売する「ギャラリー洛中洛外」が、一九九八年から制作。
屏風を四十八に区切り、一区画ずつ手書きで陶板に写した。
相撲で力比べをする男たちや客の手を引く遊女ら二千四百八十五人を全てを登場させた。
同ギャラリーの熊谷隆一郎オーナーは
「焼くと収縮する陶板の性質や、高熱で発色させる釉薬などを使う点で、
絵を焼き物で表現するのは難しかった。京焼の多様な利用法の検討に役立てたい」
と話す。陶板は同ギャラリーで展示中。 入場無料。
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