連載テレビ小説「瞳」
NHKの朝ドラの第78作目。前作「ちりとてちん」が若狭と大阪を舞台にしたのに替わり、今度は東京・月島。
ドラマは3週目に入っている。西田敏行が演ずる洋品屋のオヤジ・一本木勝太郎と、ストリートダンサー志望の孫娘・主人公の瞳(榮倉奈々)、勝太郎が養育している「里子」3人を中心に、下町の人情を絡めて展開していく。隣近所に、寅さんの妹サクラの亭主役で馴染みの前田吟、小料理屋のママを木の実ナナ、ウメさんは菅井きん、といかにも下町イメージの脇役陣。
ドラマは、瞳に母親役の飯島直子が、「東京へ行くわよ。お祖母ちゃんが死んだの」というところから始まった。いきなり、瞳の祖母・節子(泉晶子)、つまり勝太郎の妻の通夜から。瞳は、もの心がついて初めて祖父に会う。3歳の時に並んで写した写真でしか知らなかった。勝太郎の反対を押し切って結婚、生まれた瞳を札幌から連れて里帰りした時以来だ。父親との離婚で、瞳は母親と2人で育った。
勝太郎は3人の里子を育てていた。都の「養育家庭」の指定を受けて、子どもたちを自分の子のように育てている。ところが、節子の死で、「養育家庭」の要件を欠いてしまうことになった。誰かが勝太郎の養育を補助することが必要だと、児童相談センターの若山(近藤正臣)から告げられる。札幌でのダンサー修行を続けるつもりだった瞳が、勝太郎を助け、3人の子どもたちの母親役も引き受け、東京に残ることで、話が進行する。
テーマとして、「里子」という家庭に恵まれない子どもたち、その養育制度を前面に出し、その子どもたちが抱えている問題も絡めて、ドラマを展開させているのが新しいところか。
ドラマに関係ないが、「月島」が明治中期の東京湾浚渫で埋立てられ、その後の埋立てが勝どき、晴海となっていることや、「月島」が「築島」の字を変えたものだといわれていることを知った。いまは「もんじゃ」の町だが……
- 2008/04/16更新
- 2008/04/16登録
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